十分に下がるのを待ってから買えば儲かる
「三空叩き込みに買い向かえ」
相場が大きく下落して、「これより下はもう売る人がいない」という状況になると、そこからは高い確率で上昇に転じます。「底値」のタイミングは、チャートとローソク足の変化から見極めると説明してきましたが、その中でも最もわかりやすいと言えそうなのが「三空」が現れたときです。
三空とは、チャート上でローソク足の間に3回連続で窓が空いた状態を指し、株価の急激な上昇または下落によって起こります。
通常は、株価は窓を空けた方向に動きます。上昇なら上昇、下落なら下落方向というわけです。しかし、短期間に連続して3つあるいはそれ以上、窓を空けた場合は、そこが転換点となって株価の流れが変わります。つまり、3つ連続して窓を空けて下がった場合は、大底を形成して、そこが絶好の買いタイミングになるということです。
実際には、三空の後にもう一、二回下げて四空、五空になるケースもありますが、その場合も買値くらいまでは戻るパターンが多いので、比較的買いやすいところです。
このことを示している相場格言が「三空叩き込みに買い向かえ」です。とても具体的で、かつ今でも十分に通じる内容と言えるでしょう。