通常、株式投資は「買い」からスタートしますから、「いつ買うか」という買いのタイミングを探ることが非常に重要になります。その際の心構えとして大切なのが、「焦ってはいけない」です。株を買おうと考えると、できるだけ早く銘柄を決めて早く買いたいとなりがちです。しかし、「早く買わないと」という焦りがあると、今まさに上がっている人気の銘柄に飛びついて、買いのタイミングを間違えることになりかねません。

いずれにしろ、相場全体が右を見ても左を見ても弱気になっているときは、とりあえずそこで買ってみてもよいのではないかということです。

 

みんなが売っているときという意味では同様ですが、少し方向性の異なる相場格言も挙げておきましょう。「大逆鞘は買い」です。

 

逆鞘(ぎゃくざや)とはもともと先物取引の用語で、期日が遠いもののほうが安くなることを指します。先に行けば安くなるのであれば、今売っておいたほうがよさそうだと考える人が増えて今の価格が下落します。

 

しかし、みんなが「先は安くなる」と思っているときには往々にしてそうはならないため(理外の理と言えるかもしれません)、先安感から下がっている今のうちに買っておくのがよいということです。ここでは、「大逆鞘は買い」の例として17年4月のソニーを取り上げます。

 

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本記事は、『「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。

「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術

「江戸のウォーレン・バフェット」に学ぶ 常勝無敗の株投資術

清水 洋介

幻冬舎メディアコンサルティング

「どうもうまくいかない」「なかなか儲からない」これこそ株式投資で誰もが必ず直面する問題……。 そんな悩みを解決すべく、時代を超えても通用する、先人たちの投資成功術をまとめた一冊。 どんな時代にも通用する「株式投…

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