いずれにしろ、相場全体が右を見ても左を見ても弱気になっているときは、とりあえずそこで買ってみてもよいのではないかということです。
みんなが売っているときという意味では同様ですが、少し方向性の異なる相場格言も挙げておきましょう。「大逆鞘は買い」です。
逆鞘(ぎゃくざや)とはもともと先物取引の用語で、期日が遠いもののほうが安くなることを指します。先に行けば安くなるのであれば、今売っておいたほうがよさそうだと考える人が増えて今の価格が下落します。
しかし、みんなが「先は安くなる」と思っているときには往々にしてそうはならないため(理外の理と言えるかもしれません)、先安感から下がっている今のうちに買っておくのがよいということです。ここでは、「大逆鞘は買い」の例として17年4月のソニーを取り上げます。