FRBは早期緩和縮小観測をけん制し、市場をフォロー

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

ゼロ金利と量的緩和政策を据え置き

■米連邦準備制度理事会(FRB)は1月26日、27日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標レンジを0.00~0.25%に据え置きました。政策金利の据え置きは市場の予想通りでした。

 

■また、FRBは債券購入プログラムについて、「雇用の最大化と物価安定に向けて一段と顕著な進展があるまで」現行ペースを維持することを改めて表明しました。

 

(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2021年1月26日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。 (注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2020年11月。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
政策金利、長期金利と物価上昇率 (注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2021年1月26日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。
(注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2020年11月。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

早期の緩和縮小観測をけん制

■声明文では、「経済活動と雇用の回復ペースはこの数ヵ月緩やかになっており、パンデミックによる打撃がもっとも大きかった産業に弱さが集中している」と指摘し、新型コロナの感染再拡大に懸念を示す一方、ワクチンについても言及し、接種の進展に期待を示しました。

 

■会合後の記者会見でパウエル議長は、「ワクチン接種の進展による通常の経済活動への復帰」に期待を示しましたが、「経済全体で見れば先行きは極めて不透明」であり、「FRBの目標達成までには一定の時間がかかる」としました。また、早期の量的緩和縮小に関しては、「検討するのは時期尚早」と否定し、市場の観測を打ち消しました。

 

(注)データは2019年1月1日~2021年1月26日。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
NYダウと米長期金利 (注)データは2019年1月1日~2021年1月26日。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

短期調整後の業績相場移行を想定

■27日の米国株式市場は大幅下落となり、ダウ工業株30種平均は前日比634ドル安の30,303ドルで引けました。市場は寄り付きからリスク回避的な売りが優勢となり、FOMCで量的緩和政策の長期維持が示されましたが、軟調な展開は変わりませんでした。米株市場はここまでの上昇ペースが速く、調整が懸念されますが、足元の10‐12月期業績は事前予想を上回るものが多く、今後は緩和政策が維持される中、ワクチン接種の進展によって更なる業績改善を織り込む展開が期待されます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『FRBは早期緩和縮小観測をけん制し、市場をフォロー』を参照)。

 

(2021年1月28日)

 

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連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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