ウェブマーケティング業界は楽して儲けようという人が多いと指摘するのは後藤ブランド社長の後藤晴伸氏だ。「高い費用をかけても売り上げは伸びなかった」「報告書を読んでも、担当者に聞いても何をしているのかわからない」「契約したとたん対応が悪くなった」……。同業者にとって耳の痛いウェブマーケティングの実態を暴き、本当の魅力を伝える。本連載は後藤晴伸著『増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番』(幻冬舎MC)の抜粋原稿です。

いろいろ質問して「これは手を抜けない」と思わせる

すでに契約している会社も遠慮せずに追及する

 

ウェブマーケティングの会社にとってよりハードルが高いのが、グーグルアナリティクスのようなアクセス解析ツールに関する質問です。そもそもアクセス解析ツールを見ていなかったり、解析できる人が社内にいないことも結構あります。

 

後藤晴伸著『増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番』(幻冬舎MC)
後藤晴伸著『増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番』(幻冬舎MC)

ですからグーグルアナリティクスを見る能力があるか、見た上で何が言えるかを質問して、どの程度のスキルがある会社なのかを判断します。

 

「グーグルアナリティクスの見方は知っていますか、解析はしていますか」

「うちはグーグルアナリティクスを導入しようと思っています。分からないところがあれば教えてもらえますか」

 

こう聞いて、「私はそれほど詳しくないので別の担当を連れてまいります」といった返答をしたら、その営業担当のレベルは低いと思ってください。

 

すでにウェブマーケティングを任せている会社にも、同じ質問をしてみましょう。運用を担当している人のレベルが分かります。グーグルアナリティクスの機能をすらすら教えてくれれば、普段から使っていることが分かります。もっとも日頃から解析にもとづいたサイトの改善案を出してくれているのであれば、改めて聞く必要はないでしょう。

 

さらにヒートマップツールを使ったランディングページ分析となると、そこまでやっている会社はなかなかないのではないでしょうか。

 

それでも、とにかくいろいろ質問して「これは手を抜けないな」と思わせることが大事です。

 

担当者が質問にいつもまともな返事ができないでいると、「あの社員に任せておくのはまずい」と危機感を抱いて、その上司やベテランの社員が頻繁に顔を出すようになるかもしれません。それまでそんな社員をあてがっていたのはどういうことかと文句を言いたくなりますが、能力のある人間を引っ張り出すことができれば、クライアントにとっては前進です。そう考えてこれからに期待するか、愛想が尽きてほかの会社にチェンジするか。それは状況に応じて判断すればよいでしょう。

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増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番

増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番

後藤 晴伸

幻冬舎メディアコンサルティング

業界を知り尽くした著者がウェブマーケティング業界の闇を暴露する衝撃の一冊。 インターネットがビジネスでも必須の存在となり、ウエブを活用した賞品宣伝や集客が当たり前になり、検索順位を上げたり、広告から商品の購入に…

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