不動産売却をした人に共通する「とある感情」
さて、主に前述してきたような理由や動機から「不動産を売ろう」となったとき、多くの人が考えるのは「できるだけ高く売りたい」ということでしょう。急いでいる人は「早く売りたい」という気持ちも働きます。
実際のところ、昔から不動産を売りたい人は一定数いましたが、近年は特に上昇傾向にあるようです。
不動産流通推進センターの調査によると、平成28年度に新規で売りに出された物件数は全国総数で約162万件となっています。平成20年度の約124万件からほぼ毎年、右肩上がりに上昇を続け、この9年間で約40万件も増えたということです。
ところが、不動産を自分の思い通りの値段や予想以上の値段で売れる人は、ごく一部のラッキーな人に限られます。
自身に不動産売却の経験がなければ、周りで不動産を売った経験のある人に聞いてみれば分かると思いますが、おそらくほとんどの人が「思っていたより安かった」とか「あれが適正価格だったのか分からない」と答えるでしょう。なかには「完全に買い叩かれた」という人もいるかもしれません。
どうしてそういう憂き目に遭ってしまうかというと、そこには素人の目には見えにくい〝買取業者の論理〟があります。