多くの人は「見えにくい状態」を受け入れ、諦めている
今は人生100年といわれる時代です。私たちは昔に比べると、はるかに長い人生を生きられるようになりました。また今の60代、70代、80代のいわゆるシニアと呼ばれる世代の人々も、昔の同年代に比べるとぐんと若々しくなっています。いつまでも若く、元気で過ごせることは本当にすばらしいことです。
ただ、どんなに若々しく見える人でも、年齢とともに心身のいろいろなところに変化が現れてきます。その一つが「視力」です。
皆さんも、年とともに目の悪さ、見えにくさで困ることが出てきていると思います。例えば、次のような経験はないでしょうか。
□ 本や新聞を読んでいるときに、すぐに疲れてしまう。
□ 買い物をしているときに、手に取った商品の表示や値札の数字を見間違える。
□ メイクをするときに、よく見えなくてアイラインがうまく引けない。
□ テレビがすっきりと見えない。
□ 遠くにいる人の顔や遠くにある看板が見えにくく、外出先で不便を感じる。
□ ゴルフをするときに、ボールを目で追えない。
□ 夜間に車の運転をするときに、対向車線を走る車のライトがとてもまぶしく感じる。
□ 夜にトイレに起きたときなど、暗いところでものが見えにくい。
□ 車の運転中に、前方が見えづらく、事故になりそうになってひやりとした。
ほかにも、細かい文字をしっかり見ようとすればいちいち老眼鏡をかけなければならなかったり、また老眼鏡をどこかに置き忘れたりすれば探すのにも時間がかかってしまったり…。そんな具合で、見えづらいために日常生活のなかでイライラしたり、情けないと自信を失ったりすることも増えているかもしれません。
しかし、「年を取れば仕方ない」「この年なら誰でも似たようなもの」と考え、なんとなくその状況を受け入れている人がほとんどだと思います。
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