「不成注文」を発注する際の注意点
不成注文を発注する時の注意点は、何点かありますが、その一つが発注方法です。
特に自身で出される場合には注意が必要です。ここでは説明しませんが、不成以外にも、引指、引成などの執行条件付き注文(SBI証券ではこのように呼んでいるようです)があり、それぞれ発注方法が異なりますし、他にも証券会社によって発注できる注文方法もあります。
指値、成行注文以外の場合は、少し操作が複雑になるので、勘違いしてうっかり注文方法を間違ってしまうと、望んではいない成立になることもあります。
自分はやらないと思っているかもしれませんが、こういった少し複雑な注文は、客より注文を受けて発注する営業員でも間違うことがあります。
また、発注の選択方法は証券会社の画面設定によっても異なるので、ここで説明はできませんが、発注の操作方法がよくわからない場合は、発注は避けたほうがが無難です。
また、不成注文は、原則指値注文ができなかった時に、引けで成行注文に変えて発注しますが、まれに成立しない場合もあります。
たとえば、引けの注文が、ストップ高比例配分やストップ安比例配分などで、需給バランスが偏って成立できなかった場合などが該当します。
また、売り買いの値段が乖離していて、引けで値段を成立させることができず、取引時間中に終了した場合などです(こういった状況は、通常ザラ場引けと呼ばれています)。
まとめ
不成注文についてまとめます。
1.その日中に注文を成立させたい場合に有効な取引です。取引をみている時間がない場合など、いったんは指値注文で出していて、できれば嬉しいけれど、できなかったら引けで成行にかえてもらえる。
2.不成注文は、前場、後場で出した時間により、成行注文が前場の引けになるのか後場の大引けになるのかがきまる。1日中出すことはできない。
3.不成注文の他にもこういった条件付き注文があるため、発注画面での操作はやや複雑で注意しないといけない。
4.不成注文でも成立できない時がある。比例配分などの需要のバランスが偏った時やザラ場で引けてしまった時は、成立しない。
様々な発注方法があるので、覚えておくとタイミングをみて出さなくても、予め発注しておくことができるようになります。