コロナ禍、給与収入に不安を覚え、不労所得が手に入る「不動産投資」に興味を抱いた、もしくは実際に始めたという人は少なくありません。しかし、株式会社オープンハウス ウェルス・マネジメント事業部・ブロドスキ・ザクリ氏は、「日本の不動産よりも、アメリカ不動産に投資すべき」だという考えを持っています。一体なぜなのでしょうか。今回は、なぜアメリカで中古物件を相場より安く買うことが難しいのか、見ていきましょう。※本連載は、書籍『日本人が絶対に知らない アメリカ不動産投資の話』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、アメリカ不動産投資について解説します。

 

日本では不動産取引と言うと、どこか不透明で、一部の人だけが特別な情報を握っているようなイメージがあるのではないでしょうか。アメリカにもオフマーケット(市場に出ない)物件は当然あり、すべてが100%透明というわけではありませんが、一般の人がアクセスできる情報の質・量は、日本とは段違いです。

 

ZillowやRedfinでは、現在売り出し中の物件の価格や、過去の売買履歴や固定資産税、周辺相場、周辺学校ランクといった情報がわかります。これは当然ですが、売り出していない物件についても、「これくらいで売れるでしょう」という、各サイトが独自に算定した推定価格が掲載されることが特徴です。

 

もちろん、売り出されていない物件の場合は、周辺相場、物件の広さ、築年数、過去の売買履歴、納税記録、地域の治安や学区状況などをサイトが収集して、そこから推測をしているわけです。

 

あくまでサイトが収集できる情報を基にして計算した推測ですから、サイトごとに違いがありますし、実際にその価格で売れる保証もありません。しかし、ある程度の信頼性はあり、多くの人が目安にしています。毎月「Zillow」で自宅の価格をチェックして、「◯ドルになったから、そろそろ売ろうかな」と考える人がたくさんいるのです。

市場の透明性から住宅価格が適正水準に維持されている

また、実際に売買する際に、エージェントに、「Zillowではこれくらいの価格になっているから、その値段で売って(買って)欲しい」という人もいます。

 

ただし、Zillowなどで示される推定価格が実際の市場価格と乖離していることも珍しくありません。そこで、本気で売り出しを考える場合は、アプレイザーに鑑定(アプレイザル)を依頼すれば、適正な市場価格を知ることができます。

 

アプレイザーとは、日本で言う不動産鑑定士のような存在です。

 

このように、住宅価格形成の透明性が高いため、中古住宅でも売主・買主の無知につけ
こんで安く買い叩いたり、高く売り付けたりすることは難しいでしょう。このことも、ア
メリカの中古住宅価格が適正な水準に維持されている要因だと思われます。

 

 

株式会社オープンハウス ウェルス・マネジメント事業部
エグゼクティヴコンサルタント

ブロドスキ・ザクリ

 

 

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「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると

[改訂版]日本人が絶対に知らない アメリカ不動産投資の話

[改訂版]日本人が絶対に知らない アメリカ不動産投資の話

高山 吏司
ブロドスキ・ザクリ
豊岡 昂平

幻冬舎メディアコンサルティング

「アメリカ不動産投資」といえば、 一昔前までは、超富裕層が趣味と実益を兼ねて別荘を購入したり、 駐在員や大使館職員が現地に自宅を構えたりするのが主流でした。 しかし、時代は変わり、普通に日本にいながら、日本語だ…

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