むしろ暴落時は「買い」のチャンス
そしてむしろ、暴落時というのは「買い」のチャンスだともいえます。
たとえば、市場全体が暴落しているときは、普段高価な有名成長株を安値で買うチャンスになります。優良企業が悪材料で暴落した時も、その後の株価回復によって利益を得るチャンスです。また、根拠があって買った株が暴落した場合は、さらに安値な状態で買い増し、より多くの利益を得るチャンスにもなります。
ウォーレン・バフェット氏もこう言っています。
”他人が貪欲になっている時は恐る恐る、周りが怖がっている時は貪欲に”
みんなと同じように売買していれば、人並みの成果しか上げられません。また、そのタイミングが悪ければ、高値で買って安値で売ってを繰り返し、平均以下の成果に甘んじることになります。
ですから、人並み以上の成果を上げるには、みんなが売っているときにそれを安値で買い、値上がりを待つぐらいの決断力が必要なのです。そして暴落時というのは、そのチャンスでもあるのです。
「暴落時は買いのチャンス」の例外もある
ただし、買い値の根拠が間違いだと気づいた時は、その例外となります。その場合、暴落は当然の結果であり、今までが高すぎたといえるのです。
ですから、暴落した時点で価格を再評価し直し、さらに下がる可能性があるならば、潔く損切りしてしまった方が良いでしょう。
特に個別銘柄株の暴落の場合は、さらに悪材料が出て株価が下がり続ける可能性もあります。暴落時に「売り」ではないのは、買い値の根拠が正しい場合だけなのです。
また、別の銘柄を買いたい場合や、生活上必要な場合など、暴落した時点でどうしても現金が必要ならば、その場合も株を売るしかありません。現金が必要な人が株を持っていてもしょうがないのですから。
ただし、そのような事態に陥らないように、いつ起こるかわからない暴落を常に想定し、常に一定の現金を確保しながら株式投資をすることを、おすすめいたします
■まとめ
暴落時は基本的に「売り」ではなく「買い」のチャンス
株の暴落は必ず起こります。ですから、買い値に根拠があって買った株は、暴落時に売る必要はありません。その根拠となる価格まで、いずれまた戻るでしょう。
さらに、暴落時というのは適正価格以下で株を買うチャンスでもあり、そこで買うことで、人並み以上の成果を上げることも可能になります。
ただし、買い値の根拠が間違いだと気づいた時と、現金が欲しい時は、暴落したら潔く売ってしまうのが賢明でしょう。
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