Q.医学部の入試問題は他学部と何が違うの?
医学部独自の出題をしている大学では、英語の長文読解に医療系の問題が出題されるなど、学科試験の内容にも医学部ならではの特徴がみられます。また、理系科目も、他学部への出題より難度を上げている大学が多くなっています。特に私立大の場合は大学によって出題傾向が大きく異なるため、過去問などを利用して早めに志望大学の出題傾向を知る必要があります。
医学部医学科受験者用に作成される独自問題のため、扱われているテーマが医療系に偏っています。実際の患者と医師・看護師が登場する、ドキュメンタリー文章が多いのが特徴です。医療用語の英単語の知識やバックボーンとなる医学知識の有無で、読解スピードに差が出る出題となっています(図表5)。
分量が非常に多く、受験生にはあまりなじみのない文章からも出題されます。日頃から1000字程度の長文読解をこなして長さに慣れ、過去問を通して時間配分を検討し、解答する大問の適切な順番を自分でつかみ取っていく必要があります(図表6)。
「医学科独自問題」「他学部と一部共通」の場合、出題に医学部ならではの特徴がよくみられます(図表7)。
Q.医学部入試で、面接・小論文対策は重要なの?
近年の医学部入試では、将来、医師や研究者となる受験生の人物評価をより重視する傾向にあります。面接試験も個人面接、集団面接、集団討論(グループディスカッション)、MMI(multiple mini interview)など、より多角的に受験者の適性を見分けることが多くなっています。
小論文対策では、「自分はどういう医師、どういう研究者になりたいか」を考え、決意を伝える「志望理由書」を書くことからスタートすると、取り組みやすいでしょう。
面接や小論文では、「医師として」の意見を求められることが多いので、「自分が医師になったらどうするか」、医療に携わる人間として意見を出せるように準備しておきます(図表9)。
学科試験でのアドバンテージも面接の失敗でくつがえってしまうほど、面接や適性を重要視する大学が増えています(図表10)。
面接が配点化されていない、もしくは配点が低い大学では、面接次第で不合格になる可能性を明記する大学がほとんどです(図表11)。
小論文では数学の知識や化学、生物、物理の知識がないと読み解けない、学科試験のような課題が与えられている大学もあり、さまざまな学力が試されています(図表12)。
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