業者の交代の悪循環からどう抜け出すか
またランディングページには、途中で何カ所か問い合わせをするためのボタンを用意するのが普通ですが、どの位置にあるボタンをクリックしている人が多いかも分かります。下の方のボタンよりも、途中のボタンで問い合わせに進むユーザーが多いようであれば、そのボタンから先のコンテンツはあまり必要がないのかもしれません。
よくランディングページを読んでいて、なかなか終わりにならず、まだ続くのか、長いな、と思うことが多いのではないでしょうか。それも、ヒートマップツールの表示を分析することで、そうした無駄に長いランディングページにならずに済むでしょう。
実際にランディングページを作って集客してみることで、初めてこうした検証ができるようになります。アクセス解析ツールやヒートマップツールのように実際のサイト内の人の動きをチェックできる手段を使って効果測定をして、検証し、軌道修正をするPDCA(プラン・ドゥー・チェック・アクション)のサイクルを回すことが大切です。
ヒートマップツールを検証すると、どんなキャッチフレーズがうまくはまっているか、訪問者がよく読んでいるコンテンツはどれか、ページの最適な長さが分かってきます。すると、なんとなくこうだろうではなく、ロジカルな判断をもとにした修正ができ、そのノウハウを蓄積していくことで別のウェブページを制作するにあたっても前回までの経験が生きてきます。その結果、少なくとも箸にも棒にもかからないようなページになってしまうことは避けられるのではないでしょうか。
世の中にはここで紹介したような解析ツールがせっかくあるのですから、ぜひ活用してください。クライアントが自ら使いこなすのは大変だとしても、その扱いに慣れているパートナーを見つけて結果の解析を任せることができます。
自社のサイトの何が悪いのか分からないままだと、どうもうまくいかないからパートナーを切り替えて、やっぱりダメで次を探すという泥沼にはまります。グーグルアナリティクスとヒートマップツールの存在を知っていれば、コンバージョンが伸びずに制作費だけが出て行くという泥沼から抜け出すことができるでしょう。
後藤 晴伸
後藤ブランド 社長
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