ヒートマップツールで訪問者行動を分析して改善
ランディングページの解析にはヒートマップツールを使う
ウェブ広告の受け皿として、上下スクロールだけで全体が見られる一枚もののランディングページを作ることがよくあります。予算の関係で最低限のページしか作れないとか、まず手始めに様子を見たいといった場合に向いています。
ランディングページは1ページだけしかないので、ページ間の遷移がなく、見終わればそこからほかのサイトに行くので、直帰率を見てもあまり意味がありません。もちろん閲覧ページ数も、グーグルアナリティクスだと1ページとしか出てきません。
通常のアクセス解析ツールは、このようなランディングページを解析するには向いていません。そこでヒートマップツールというものを使います。訪問者がページのどこを見ているか、どこまでスクロールしてから離脱したかなどが分かるもので、価格は高くても数万円程度なので、ウェブマーケティングにかける費用としては高くはありません。
ランディングページでの移動パターンは、一度下まで全部見てからまた戻って見直したり、少しずつおりていくなどさまざまです。ヒートマップツールは、こうしたマウスの動きを録画して保存します。後から見て、ここでボタンをクリックしたとか、ここからここまで一気にスクロールしたといった動きが、1ユーザーごとに分かります。よく見られているところは赤くなり、見られていないところは青く表示されるので、その差も一目瞭然です。
またどのタイミングでページを出て行っているかは、閲覧したピクセル数で表示されます。離脱時の平均ピクセル数も、何ピクセル見たところで20%が離脱し、さらに何ピクセル閲覧していくと離脱率は30%に上がるといった具合に出されます。
これらの結果を見ていくと、ランディングページの中でこのコンテンツはほとんどの人が飛ばしているから省いて入れ替えるとか、よく見られている下の方のコンテンツを上に持って行って早めに見せようと、ページを修正できます。
見る人の気持ちをつかむはずと思っていたキャッチコピーが意外に見られていなくて、別のフレーズの一帯が赤くなっていることもあります。するとそのよく見られているフレーズの方をメイン扱いした方がよいのかもしれません。このようにキャッチの練り直しや掲載位置の変更も検討していきます。