不動産投資においてしばしば見聞きする、業者の「悪質なやり口」。それを理由に躊躇する投資家も少なくありませんが、悪質業者を回避できれば、不動産投資は財産形成の最強の武器となるのです。ここでは、実際のトラブル事例と対策をはじめ、巷間言われる失敗・教訓等を見ていきます。※本記事は、『サラリーマンを辞めたくなったら読む不動産投資の本』(秀和システム)から一部抜粋・再編集したものです。

 やり口⑦  建築基準法に違反した物件を販売する

 

昨年、不動産投資業界では、投資物件のアパート・マンションの屋根裏の遮音のほか、耐火目的のための界壁(かいへき)と呼ばれる壁の未施工が大きな問題となりました。おそらく、建築後は見えない部分ですので、不動産投資家に購入させて、より収益を上げるためにコストカットしたものと思われます。

 

この問題は大手の施工会社による指示で行われたものです。大手だから見落としはないということはありません。建築基準法に違反する施工は、規模の大小にかかわらず、あり得ることです。相当悪質な事例がニュースにもなりましたが、1人の不動産投資家としては、そのような物件をつかまされないような真っ当な会社を選択するほかはありません。

重要なのは、悪質業者を「選別」する目

以上は不動産販売会社を中心とした業者側の悪質なやり口ですが、ここではそれを糾弾(きゅうだん)するつもりはありません。不動産投資家として、財産形成の最強の武器である不動産投資を実践するには、そのような悪質な業者を見分け、選別する目を少しでも養うことが大切なのです。さまざまな業者と交流を重ね、情報のやりとりを行っていけば、「付き合うとマズイ業者」が見えてきます。それを回避すれば、確実に財産形成の最強の武器を自分のものとすることができます。

 

不動産投資の最重要ポイントは、「手を組む不動産会社の選定」と言っても過言ではなく、それ以外は、堅実にやっていけば誰でも財産形成ができるとさえ言えます。くれぐれも、経験者の意見を聞いてから始めるようにしてください。

 

次回からは、特定のやり口をピックアップして、不動産投資家としての教訓を見ていきます。

 

台場 史貞
不動産投資家

 

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サラリーマンを辞めたくなったら読む不動産投資の本

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