突然の電話から始まる、「孤独死」との戦い
まずは電話ですべてがスタートします。警察、大家さんや不動産会社さんなどからご親族や保証人の方にお話が入ります。そして、身元確認なども含めて、警察者へ呼ばれます。著者がご遺族様に伺った話では、親族が見当たらない場合は2親等、3親等までご連絡が来ることがあるようです。
2親等・・・兄弟、姉妹、祖父母、孫
3親等・・・兄弟姉妹の子供、叔父叔母、曽祖父母、曾孫
故人と繋がりの強い一親等から、見つからない場合は順を追って連絡が入ります。自分の親戚のなかに、一人暮らしの人は大抵1人はいるのではないでしょうか? ですから、決して他人事ではないのです。
2.孤独死発生後の警察での身元確認
警察署から連絡が入ると、故人のお住まいだった地域の警察署に向かうことになります。警察署が近ければ幸いですが、遠方の場合もあります。遠方の場合、急ぎたい気持ちもありますが、そのまま何日か滞在するケースもありますので、身支度をして伺いましょう。
・印鑑
・故人との繋がりが分かる戸籍謄本、住民票
・着替えや礼服
遺体・貴重品の引き渡しは即時ではない
警察署に到着してもすぐには、御遺体の引き渡しや、貴重品の引き渡しもありません。何故なら、孤独死が発生しても死亡原因が特定されていないからです。事件なのか、事故なのか、自然死なのか特定されるまでは、警察の方で管理されます。事件性が無い事が判明して初めて引き渡しとなります。
著者の経験上、腐乱が進んで本人か特定が難しい場合などはDNA鑑定となり、1ヵ月程度かかることもありました。
・冬場・・・2~3日程度が多い
・夏場・・・1週間~2週間程度が多い
親族の方はやきもきすると思いますが、ここは急かしてもどうにもなりません。警察の許可が下りるまでは、室内への入室も不可となります。
孤独死発生後、入室許可が下りる前にしておくべきこと
警察からの入室許可が下りるまで、遺族はただ待っているべきなのでしょうか。実は、待期期間にただ待つのではなく準備しておくと、後処理がスムーズに進む場合が多いのです。
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