本記事では、週6日遊びながらも会社を成長させ、70億円の資産を築いた筆者が、「社長が遊ぶほど会社が儲かる」理由と仕組み、「遊びのメソッド」について解説します。今回は、本業の調子がよい時にこそ本気で新事業に取り組むべき理由について見ていきます。*本記事は、谷田育生氏の著作『社長が遊べば、会社は儲かる ―週6日遊んで70億円の資産を築いた経営者のストーリーー』より一部を抜粋、再編集したものです。

新規事業を本気で始める最良のタイミングとは?

新規事業について、中小企業の経営者は特に「なんとなく」で考えている人が多いように思います。

 

「なんとなく、将来必要にはなりそうだ」

「なんとなく、探しておいた方がいいかもしれない」

「いい話があれば、なんとなく考えてみよう」

 

このような漠然とした意識では、いつまで経っても新規事業は始められません。余裕がある時こそ、必要に迫られていない時こそ、新規事業を本気で始める最良のタイミングです。そこに十分な投資ができる資金もあるでしょう。

 

逆に、新規事業を探す際にやってはいけないのは、「必要に迫られて」探すことです。「本業が落ち目になってきたから、他で挽回しなければ」という状況に追い込まれると、新規事業の将来性をじっくりと見定める余裕もなく、かつそこに充てる満足な資金もありません。中途半端な状態にもかかわらず、すがる思いで見切り発車をして、失敗してしまうという例は、枚挙にいとまがありません。

 

中小企業が置かれている状況は依然、厳しいですが、そんな中でも着実に成功を収めている企業はもちろんあります。そうして堅実に成功している経営者が陥りがちな罠として「うちの業態は安定しているから大丈夫」という慢心があります。

 

経験者は、バブルを思い出してください。あれほどの好景気で、断っても、断っても仕事があったのに、たった一年ほどで、一気に仕事が蒸発し、倒産の危機に追い込まれる……。そんなことが現実にあると、予想していた人はほとんどいないのではないでしょうか。しかし実際に、それは起きたのです。バブル期のような大きな「追い波」が来ていると、経営者にはおごりが生まれ、危機感を忘れがちです。しかし、景気がいい時だからこそ、業績が悪化した場合の備えを行っておくべきです。

 

ここでいう備えとは「内部留保」のことではありません。新規事業を探し、新たなビジネスの種をまいておく、ということです。

 

筆者は日々、経営者の方とお会いしていますが、事業が順風満帆だと、本業でどうやってさらに儲けるかにばかり気を取られ、新規事業を手掛ける方には意識がいかない人が多くいます。いい時にこそ、次の手を打つ。いい時にこそ、悪くなった時を想定しておく。経営の基本でありながら、意外に実践できていないことだと思います。

 

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社長が遊べば、会社は儲かる ―週6日遊んで70億円の資産を築いた経営者のストーリーー

社長が遊べば、会社は儲かる ―週6日遊んで70億円の資産を築いた経営者のストーリーー

谷田 育生

幻冬舎メディアコンサルティング

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