白内障は、60代で約80%、80代でほぼ100%と、だれもが罹患する病気です。しかし、甘く見て放置していると、その裏で深刻な病気が進行しているケースもあるため注意が必要です。本記事では、白内障の手術を検討している人に向け、術後の留意点等を平易に紹介します。※本連載は、渡邊敬三氏の著書『誤差ゼロを追求する 渡邊式・白内障治療』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

 

 Q  術後にかける眼鏡は、いつ買えばいいですか?

 

術前に使っていた眼鏡は、術後にほとんどの人が合わなくなります。

 

術後の視力が安定するのは1~2カ月後ですので、その時期に眼鏡を作るのがいいでしょう。その間、裸眼ではどうしても生活に支障をきたす場合は、そのときの視力に合った眼鏡を一時的に作成して過ごします。この眼鏡の購入費用も医療費控除の対象になりますが、特別に高価な材料を使用したフレームや、装飾などは控除の対象外です。

 

なお、単焦点眼内レンズで手元に焦点を合わせていた場合は、ピントが合わない遠方を見るときに、もともと使っていた遠視用の眼鏡が使えるかもしれません。自宅にある眼鏡を眼科に持参して、主治医からアドバイスを受けるといいでしょう。

 

ちなみに術後は、水晶体の濁りが取れて光を取り込みやすくなり、まぶしさを感じやすくなるため、しばらくサングラスをかけたほうが眼が楽になります。また、紫外線やほこり、空気中の刺激物質などを防ぎ、傷口からの感染症を防ぐためにもサングラスが役立ちます。

 

偏向レンズ入りのサングラス(偏向サングラス)は、眼内レンズならではのギラつきやぼやけた感覚が改善されることも多いので、試してみることをおすすめします。

 

サングラスの購入費用は、術後直後にかける「保護眼鏡」と同じく、医療費控除の対象になります。確定申告の際には、医師の処方箋と領収証が必要ですので、大切に保管しておきましょう。

 

 Q  手術で入れた眼内レンズは劣化しますか?

 

白内障手術に使われる眼内レンズは、半永久的に使用できるので劣化することはありません。正式に認可されたレンズは耐久性試験を通過しており、耐用年数は人間の寿命よりも長いといわれています。

 

劣化しませんが「度数が合わない」「見え方に違和感がある」「外傷で眼内レンズの位置がずれた」という理由で、まれに再手術で交換が必要になることがあります。

 

 

 

渡邊 敬三
南大阪アイクリニック 院長

 

 

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誤差ゼロを追求する 渡邊式・白内障治療

誤差ゼロを追求する 渡邊式・白内障治療

渡邊 敬三

幻冬舎メディアコンサルティング

手軽に白内障手術を受けられる時代だからこそ正しい知識とクリニック選びで、術後の視力は劇的に変わる! 患者一人ひとりのQOL(生活の質)の向上こそが白内障治療の最大の目的である。 「最善の白内障治療法」を日々追…

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