手術前の検査から術後までの大まかな流れ
Q 初診から手術後までの流れを教えてください
まず、クリニックや病院の眼科を受診して、白内障かどうかを診断するための検査を行います。視力検査や眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査などがあります。この検査は全国の眼科で受けられますが、少なくとも診断を受けたあとの精密検査は、実際に白内障手術を行っている眼科で受けることをおすすめします。手術を行っている眼科のほうが、手術が必要な進行度かどうかを適切に判断できるためです。
手術をすることが決まったら、手術前検査を行います。この検査で眼内レンズの度数や種類を決めるので、測定ミスが許されない大事なものだと理解しておいてください。
手術前検査は手術日の約1~2週間前に行われることが多く、視力・眼圧検査、眼底検査、屈折検査、眼軸長検査などを行います。測定誤差を極力なくして、術後の見え方をより良いものにするためにも、新しい検査機器で行うことが推奨されます。
手術前検査と併せて、担当医による説明も行われます。患者さんの日頃の生活スタイルや希望する見え方などをうかがい、より最適なレンズ選びに役立てます。
手術のおよそ3日前から、手術に向けて眼の表面の細菌を減らすために、抗菌薬を点眼し始めます。手術前日から抗菌薬を内服することもあります。
そしていよいよ手術当日です。
医療機関によって多少の違いはありますが、日帰り手術の場合、当日は次のような流れで手術が行われます。
●来院
予約時間に受付を済ませます。
●手術の準備
血圧測定のほか、体調不良がないかどうかの検査を受けます。次に、瞳孔を広げる目薬(散瞳薬)や抗菌薬を点眼。その後、痛みのないように麻酔の目薬を数回に分けて点眼します。
●手術
手術室に入ります。手術台の上ではリラックスして、医師や看護師の指示に従います。手術は麻酔をしてから行われますので、痛みはほとんどありません。「痛くはなかったが、手術前の消毒液が少し染みた」という感想を持つ人もいます。一般的に、手術自体は10~20分程度かかります。準備や術後の処置を含めても、手術室に入ってから出るまでトータル20~30分前後の短時間で終了します。手術終了後は、待合室でしばらく待機します。その後、これからの生活で注意すべきことや、点眼薬・飲み薬、その後の検診などについて説明が行われます。
●帰宅
全身の状態が安定していることを確認できたら、帰宅できます。一つの目安ですが、日帰り手術の場合は来院から終了までの所要時間は1時間半ほどです。もし帰宅途中や帰宅後に体調不良になったら、指定の連絡先に問い合わせましょう。
●術後の定期検診
白内障の術後は、見え方が安定するまでに時間がかかります。眼の表面に付いた傷は数日残り、充血もしばらく続きます。術後はしっかり経過を見る必要があるため、手術翌日、1週間後、1カ月後、3カ月後、6カ月後と定期的な検診が続きます。忘れずに受けて、何らかの違和感が出てきたら検査の予定がなくとも必ず医師に相談してください。
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