クレームの原因は保険制度と現実を分かっていない
最初に結論。ここだけでも読んでほしい。
ズバリ、老人ホームの選び方です
人は、十人十色と言いますが、老人ホームも十ホーム十色です。十のホームがあれば、介護の方法も10通り存在します。そして、多くの場合、このミスマッチによって、老人ホームとトラブルが生じているのです。
「こんなはずではなかった」
「もっと、しっかりとケアをしてくれると思っていた」
「母は、ほったらかしにされている」
「食事が不味い」
「医療機関の医師の能力が低い」
などなど、老人ホームに対する入居者や家族のクレームは、あげればキリがありません。
なぜ、このようなクレームがひっきりなしに発生するのでしょうか。それは、入居者や家族が、介護保険制度の本質と老人ホーム側の実態を理解できていないからにほかなりません。
そして、老人ホームの側も、高齢者の事情や気持ちを理解できていないからではないでしょうか。まずは、簡単に触れておくことにします。
勘違いからくる誤解や思い込みが諸悪の根源
要介護状態の高齢者といっても千差万別です。身体と頭の状態は、まさに“人それぞれ”だと思います。すべての老人ホームが、この千差万別な要介護状態の高齢者のケアに対し、十分な対応ができると読者の皆さんは考えているのでしょうか? そのようなことができるわけはありません。まず、ここの部分を頭に入れておかないといけません。
普通お腹が痛いときに皮膚科には行きません。それは、腹痛を皮膚科では解決することができないと多くの国民が理解しているからです。したがって、お腹が痛い場合は内科を受診します。これは常識だと思います。