逆張り投資に大切なのは「また上がる」という「根拠」
一方で投資の世界には、「落ちてるナイフはつかむな」という格言もあります。
株価の急落時というのは落ちてくるナイフのようなもので、それをつかもうとしても怪我をするだけであり、ナイフが床に落ちてから、つまり底を打ったのを確認してから投資すべきだ、という意味の格言です。
確かに逆張り投資には、落ちてくるナイフをつかむようなリスクが存在しているかもしれません。
しかし、ではナイフが床に落ちたのを、つまり株価が底をつけたのを、どうやって確認すればよいのでしょうか? 一度底を打ったと思ったら、二番底、三番底が訪れる場合もあります。二番底や三番底を警戒していたら、急上昇に転じてしまう場合もあります。つまり、こういった格言には一理あるのでしょうが、かといって現実の投資が格言通りにうまくいくわけでもないのです
逆張り投資に大切なのは、「また上がる」という「根拠」です。
「株式市場全体は成長している」「この銘柄の下落は一時的なものだ」などの根拠さえあれば、買えばよいのではないでしょうか。さらなる下落が心配ならば、その時点で割安だと思える銘柄だけを買ったり、買う金額を少額にしたり、値上がりしたらすぐに売ったり、逆に値上がりするまで長期的に持ち続ける覚悟をしたりすることで、そのリスクを補うこともできます。
逆張り投資には「根拠」が必要です。そして根拠があれば、落ちてるナイフでもつかみにいって良いのです。
■まとめ
根拠を持った逆張り手法で市場平均に勝つことを目指そう
株式市場は基本的に成長し続けていますので、順張り投資を続けることが1つの投資手法となります。
しかし市場平均を上回ることを目指すならば、逆張りが重要となります。そして、市場全体の株価が下落しているときと、優良成長銘柄が一時的に下落したときが、そのチャンスとなります。
落ちてるナイフはつかむなとは言いますが、そのような明確な根拠を持ち、リスクの認識とその回避策もあるのならば、逆張りをしても良いのです。