日本各所に点在する、高級住宅地。どのようにして高級住宅地となったのか、その資産価値はどれくらいなのか。富裕層が住む、知られざる高級住宅地のストーリーを紐解いていきます。今回ご紹介するのは、豊島区目白。

 

続いて、就業している人の属性をみていきます。目白に住む14,433人のうち、15歳以上の就業者は6,012人。職業分類別にみていくと、最も多いのが、富裕層の代名詞である医師を含む「医療・福祉」で549人。特に「目白1丁目」ではその比率が16%にもなります。また就業者のうち10.12%が会社役員で、ここでも「目白1丁目」は15.7%となっています。この界隈を歩けば、働いている人の3人に1人は医者か会社の重役という世界観です。また徳川ビレッジのある「目白3丁目」の会社役員率も13%と、エリアのなかでも高くなっています。

 

2020年公示地価をみていくと、「目白」駅徒歩3分、「豊島区目白2丁目」の住宅地で277万円/坪(84万円/m2)。また駅徒歩6分、「豊島区目白4丁目」の住宅地で291万円/坪(88万円/m2)。山手線沿線の高級住宅地としては、リーズナブルな価格に思えますが、それでも前者は125m2の1戸建てで土地代だけで1億円超。一般人が気軽に検討できる価格ではないようです。

 

山手線沿線のなかでも高級住宅地として知られる目白。皇族・華族に由来する学習院、尾張徳川家に由来する徳川ビレッジなど、さまざまな要素が高級住宅地としての品格をさらに高めています。一方で文教地区という側面から、学生の居住に適したマンションやアパートも点在。どこか気取ることのない雰囲気を醸し出しています。さまざまな人を受け入れる懐の深さが、高級住宅地・目白の魅力です。

 

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