DSM‐5での診断基準は[図表]のように示されています。
合併関連障害として多いのは、ASD、SLD、トゥレット症候群(このうち50~70%にADHDが合併)などです。トゥレット症候群の基本的特徴は、複数の運動性チックと1つ以上の音声チックです。このチックは1日に何度も、1年以上にわたって反復して起こし、学業的にも著しい障害を引き起こす重篤な吃音(どもり)の症状があります。
また、幼児・児童期の虐待によって、ADHDの症状がでるという見方もあります。虐待という迫害体験が、脳を傷つけ、心の不安定さをもたらし、落ち着きのない不注意で衝動的な行動、愛着障害の症状をつくりだすともいわれます。
※本記事は連載『「気になる子ども」との向き合い方』を再構成したものです。
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