本記事は、書籍『大増税時代に大損しない相続税対策』から抜粋したものです。税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

表面上は問題なかった兄弟。でも先のことを考えると…

Cさんの子たちは、表面上は問題ありませんでした。しかし先のことを考えると、このまま放置して相続時の争いに発展するのを心配するよりは、1人1社という形がもっともよいのではないかと提案し、Cさんおよび子3人の賛同を得たので、その計画を進めているわけです。

 

このように、自分たちの状況に沿って先を見据えてみると、相続税を減額することだけがゴールではないことがわかります。

 

とはいえ、人間が一度にできること、考えられることは限られています。1つの相続税対策を行うには、相応の準備や期間が必要であり、それだけでほとんどの方は頭がいっぱいになってしまいます。

 

筆者の場合は、まず差し迫っている直近の相続に対してもっともよい対策をご提案し、遂行していきます。そして被相続人の心に余裕ができたころに、かねて考えていた「その先のアイデア」をご提案しています。

 

税額だけを考えた対策では、決してたどり着けない解。それを見つけ出し、その方法を十分な説明とともに提案していくことが、被相続人だけでなく、相続人の「納得」と「安心」を兼ね備えた真の相続税対策となるのです。

 

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本連載は、2013年11月27日刊行の書籍『大増税時代に大損しない相続税対策』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

大増税時代に大損しない 相続税対策

大増税時代に大損しない 相続税対策

北村 英寿

幻冬舎メディアコンサルティング

相続税対策を成功させるためには、実行に移してからの最終的な「出口戦略」まで考える必要があります。 「出口戦略」とは、相続税対策のために購入した賃貸不動産の最終的な顛末を考えることです。 相続発生後は、基本的にそ…

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