シンドラー社の痛ましい事故が発生してから
2006年、シンドラー社の事故が発生してから定期点検の方法が見直されました。1年に1度は一級建築士などの有資格者による法定点検が必要とされ、また月に1度は定期点検として制御盤、機械室、電動機の給油・確認、ブレーキ調整などをしなければなりません。
月に1回の定期保守点検では、
★POG(パーツ、オイル、グリス)
★フルメンテナンス
の二つの点検方法があります。文字通りフルメンテナンスは基盤、ロープ、ボタンなどの劣化の際、追加費用がかからないという利点がありますが、コストがかかります。メーカー、サイズにもよりますが、相場は以下の通りです。
★POG 1万5000円~3万5000円/月
★フルメンテナンス 3万円~7万円/月
白物家電メーカーの関連会社であるエレベーター会社は点検費用が高く、エレベーター専業会社は比較的低コストでの対応が可能です。
また、エレベーターにも耐用年数があり、多くは20年~25年の間にリニューアルが必要です。方法としては、
★全部撤去、新設リニューアル 800万円~1500万円
★準撤去リニューアル 500万円~800万円
★制御、部分リニューアル200万円~500万円
と幅がありますが、新設でなければ徐々に扉、電動機など部分修理の回数は増えます。工期は長いものの、新設が一番コスト減となります。
いずれにしてもエレベーターは非常に高額ですので、コストがかかることを頭にいれておきましょう。