人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのでしょうか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに検討していきます。今回紹介するのは、新宿区「四谷三丁目」。

3路線3駅が使えて、しかも新宿近接

「四谷三丁目」は東京都新宿区の南東部に位置する、東京メトロ丸ノ内線の駅です。

 

駅は新宿通り(国道20号)と外苑東通りの交差点の直下にあります。丸ノ内線のみの単独駅ですが、都営新宿線「曙橋」へは徒歩9分、JR中央・総武線(各駅停車)「信濃町」へは徒歩11分と、エリアとしては3路線3駅が利用可能な交通至便な立地です。

 

交通量の多い大通り沿いには、企業のオフィスが入る低・中層の雑居ビルが林立し、駅から離れるとマンションも多くなっていきます。また大通りから一本奥に入ると、低層のマンションが点在する、閑静な住宅街が広がっています。

 

新宿通りを挟み北側のエリアは、江戸時代、武家屋敷や寺地だったところ。通りを挟んだ南側の低地は、当時の面影はありませんが、かつてスラム(貧民窟)がありました。現在は特に駅南東エリアに多くの寺や神社があり、なかでも有名なのが「須賀神社」。大ヒット映画『君の名は。』に登場し、クライマックスで、主人公とヒロインがすれ違う階段があります。また駅南側の「左門町」は、怪談話で有名な『東海道四谷怪談』の「お岩さん」が住んでいたところとして知られています。

 

また駅北側の「荒木町」は、かつて花街として栄えたところ。最盛期には、料理屋13軒、待合63軒、置屋86軒、芸妓252名を誇る、都内でも有数の規模を誇っていました。しかし1960年代後半あたりから衰退。1980年代には終焉を迎えました。しかし、当時を思わせるように、エリアの路地裏には多くの飲食店が点在。かつて花街で隆盛を極めたことが感じられます。また美食家が通うような、隠れ家的名店が多いエリアとしても有名です。

 

須賀神社/PIXTA
須賀神社/PIXTA

 

■丸ノ内線単独駅だが、新宿線もJR中央・総武線も徒歩圏内

「四谷三丁目」駅は、「新宿」から「池袋」まで山手線内をぐるっとまわる丸ノ内線沿いだから、「赤坂見附」や「銀座」「東京」など、都心の主要エリアへのアクセスは抜群です。また前出のとおり、徒歩圏内に都営新宿線とJR中央・総武線の駅があり、都内でも有数の交通利便性を誇るエリアです。

 

また駅周辺にも日常品を購入するスポットは点在しますが、「新宿三丁目」駅にも徒歩20分ほどの距離で、日本有数の繁華街が生活圏内という利便性も魅力です。

 

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