日本各所に点在する、高級住宅地。どのようにして高級住宅地となったのか、その資産価値はどれくらいなのか。富裕層が住む、知られざる高級住宅地のストーリーを紐解いていきます。今回ご紹介するのは、港区麻布。

 

一方で「麻布十番商店街」に代表されるように、地域に密着した、どこか下町の雰囲気を内包するエリアがあるのも麻布の魅力のひとつ。そのなかに洗練さと国際色もブレンドされ、ほかにはない独特の雰囲気を醸し出しています。

 

また古くからの住宅街である麻布では、「六本木ヒルズ」に代表されるように、近年、大規模な再開発も活発に行われています。そのなかでも注目されているのが、麻布通り、外苑東通り、桜田通りに囲まれた麻布台1丁目を中心とした約8.1ヘクタールの「虎ノ門・麻布台プロジェクト」。住宅、ホテル、オフィス、商業施設、教育施設(インターナショナルスクール)などが整備される予定で、メインタワーは330mと、竣工時には日本一の高さになる予定です。

邸宅の比率が高い「麻布永坂町」住む人の職業は?

江戸時代、多くの大名屋敷や武家屋敷を有し、近代に各国の大使館に転用され、国際色豊かな閑静な街並みが作られた麻布。高級住宅地として知られる一方で、坂の下にはリーズナブルな賃貸物件も多く、「住む街」としても高い人気を誇りますが、実際、どのような人が住んでいるのでしょうか。国勢調査(2015年)などの結果から、その傾向を紐解いていきます。

 

港区麻布8地区に住むのは、44,766人。人口密度は17,021.3/k㎡と、都心の住宅地としては、敷地はゆったりとしていることがうかがえます。年齢構成をみていくと、15歳未満が12.8%、15~64歳が70.8%、65歳以上が16.3%と、現役世代が多いエリアです。また外国人比率は10.5%と、港区平均7%を上回ります。特に「麻布永坂町」や「元麻布」は18%にもなり、特に外国人が住むエリアになっています。

 

また世帯数は24,566世帯で、単身者率は54.7%と5割を超えています。現役世代の単身者が過半数を超えるエリアです。また夫婦の二人暮らしは14.5%で、子どもと暮らす世帯は18.2%。5世帯に1世帯は子どもがいる計算になります。

 

住居の所有状況をみていくと、持ち家率は48.0%。おおよそ、賃貸と半々です。また一戸建てに住むのは12.7%。特に「麻布永坂町」は、5人に1人が「都心の超一等地の邸宅に住む」という、絵にかいたような富裕層が住むエリアです。

 

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