不動産売却を希望する日本人も急増
最近は、日本からの中古物件売却の相談も増加傾向です。その際には、売買契約の説明や手続き等を含め、外国人権利物件としての付加価値を活かす(外国人権利物件は、ローカル物件より10%~20%割高で取引されるため)ことをしっかりと念頭に置き、販売先についても、下記の優先順位で検討することをアドバイスしています。
①同国者への転売
②外国人への転売
③ベトナム人への転売
優先順位の理由を下記にまとめます。
➀同国者への転売
言葉の問題・契約書の問題・支払いの問題が起こりにくく、外国人権利物件として割高で販売できる。同国の相手は共通認識が多いので、トラブルが最も少ない。
➁外国人への転売
同国者ほどスムーズにはいかないが、外国人権利物件として割高で販売できる。
➂ベトナム人への転売
最終手段であり、基本的にはお勧めしない転売先。外国人権利物件の付加価値が活かせず、通常のローカル価格での取引になってしまうため。訳あり物件や外国人に魅力のない物件等々、問題がある物件のみ対象となる。
せっかく外国人権利物件を保有しているのであれば、転売する場合も熟考し、不動産仲介業者の口車に乗らないよう気をつけてください。複数の専門家に相談しつつ、保有物件の価値を見極めて売り出すことが重要です。
この時期にベトナムの不動産投資を検討するなら、新規でのプレビルドだけではなく、すでに流通している中古物件(外国人権利物件)も視野に入れて検討することが必要です。
とくにベトナムに渡航できないなか、まだ完成していない物件を、直接見ることもなく購入するのはリスクでしかありません。ベトナムには「すぐに完売しますよ」などとあおって焦らせ、購入を迫る業者も多くあります。
そのような対応に踊らされることなく、物件や立地をじっくり吟味したうえで、最も大切な「購入後の出口戦略」をしっかり見据えた物件を購入するようにしてください。