(※写真はイメージです/PIXTA)

厚生労働省『人口動態統計』によると、全体の離婚件数における「同居期間20年以上の離婚」は年間4万件にのぼり、年々増加傾向にあります。家庭内で蓄積された不満や、子どもの独立を契機に離婚を決意するケースも多く、当事者の人生に大きな変化をもたらします。今回は、定年日に突然離婚届を突き付けられた男性が、思いがけない“第二の人生”を歩み出すまでの3年間をみていきます。

「今日はお祝いしよう」と帰宅した定年の日に…

「まさか、花束を持って帰った日に離婚届を渡されるなんて、誰が想像しますか」

 

そう語るのは、都内在住の西田信夫さん(仮名・60歳)。会社員として長年勤め上げ、60歳で定年退職を迎えた日、最寄りの花屋で3000円ほどの花束を購入し、少し緊張しながら自宅マンションの扉を開けたといいます。

 

「玄関に入ったら、妻が一言『お疲れさま』と言って、封筒を差し出してきました。中には離婚届と、すでに用意されていた婚姻費用の清算書、財産分与の同意書…。その瞬間、あぁ、そうか、と」

 

結婚生活は35年。子どもたちはすでに独立し、数年前から夫婦の会話はほとんどなかったといいます。

 

「退職金は2,000万円ちょっと。預金と合わせて約4,000万円ありましたが、妻ときっちり半分ずつに。分けた後の生活費は、月18万円の年金が頼りでした」

 

離婚後は都内近郊の古い団地に引っ越し、ひとりで暮らすように。家事にも慣れず、気力も湧かず、最初の1年はまるで「生きる意味を見失っていた」時期だったといいます。

 

「外に出るのもおっくうで、日がな一日テレビを眺めるだけ。人と会話もしない。定年後の自由を満喫するつもりが、こんなに孤独とは…」

 

そんなある日、SNSでたまたま目に入ったのが「投資信託の積立シミュレーション」。若いころ少しだけ株に興味があった西田さんは、そこから少しずつ金融の勉強を始めました。

 

「最初はYouTubeで“初心者向け”みたいな動画ばかり見ていました。“老後資金2,000万円問題”って言われていたから、自分もちゃんと運用しないとと思って」

 

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