「カラフルデブ」――パンチが効いた名称は、脳神経外科専門医とファッションデザイナーという2つの肩書を持つ、Dr まあや氏の通り名だ。髪はピンクや青、黄色や緑のレインボーカラー、そして身を包むファッションもとにかく奇抜。一度見たら絶対に忘れられない容姿から、インターネットで人気に火がついた。以来、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)や『人生が変わる深イイ話』(日本テレビ系)などバラエティ番組に引っ張りだこ。ここでは彼女の半生とポジティブ思考の秘訣を紹介する。本連載は、Dr まあや氏の著書『カラフルデブを生きる』(セブン&アイ出版 ※2020年に事業終了)から一部を抜粋した原稿です。

「ひとりの時間」が自分へのリフレッシュ

Dr まあや著『カラフルデブを生きる』(セブン&アイ出版)
Dr まあや著『カラフルデブを生きる』(セブン&アイ出版)

でも、そこが自分の最大の欠点でもあるのかな。つい相手の顔色をうかがってしまうので、弱いなと思うこともありますね。

 

たとえば普段から、「ごはん食べに行こう」とか「買い物に行こう」とか、断られるのがこわくて周りの友人を誘うことができません。誘われたら行くけれど、そうでなければ、ひとりで行動することがほとんど。

 

そうしているうちにひとりでいることに不安もなくなって、どんどん、パーソナルスペースが広がっていきました。

 

空気を読みすぎて疲れてしまう私は、1日の自分をリセットさせないといけません。そのため、ひとりの時間がとっても重要で、無意識に壁をつくっているところもあります。だから、大学に入って、なによりうれしかったのは、ひとり暮らしを始めたことでした。

 

祖父母も決して仲がいいとはいえない状態でケンカが多かったから、離れて暮らすことになって、「解放されたー!」と心から思いましたね。

 

家に誰もいない状況がとにかく自分にとっては信じられないくらい最高で、じつはひとり暮らしで寂しいと思ったことが今までほとんどないんです。

 

デザインの勉強でロンドンに行ったときも、家賃が高いから留学生のほとんどはシェアハウスに入っていたけれど、私は他人が家にいる環境がどうしてもムリで、少しお金がかかってもいいからひとり暮らしをしたい、と郊外に部屋を借りて。

 

私が結婚に魅力を感じない理由のひとつも、そこにあるんです。外で周囲の空気を読みながら過ごしているのに、家に帰ってまで人と話したくない、他人がいる気配すらイヤだと思ってしまって。

 

こんな性格が、いろいろ支障をきたしているのは当然なのですが、きっと一生解決できない問題だと思っています。人見知りせず、パーソナルスペースをあっさり乗り越えられる人が心底うらやましい。

 

とはいえ、こんな私でも、ちょっとしたタイミングで、誰かと会わないといけないときは、勇気をふりしぼって声をかけているんですよ。かなり、稀(まれ)ですが……。

 

 

 

 

 

脳神経外科専門医

ファッションデザイナー

カラフルデブを生きる

カラフルデブを生きる

Dr まあや

セブン&アイ出版

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