「カラフルデブ」――パンチが効いた名称は、脳神経外科専門医とファッションデザイナーという2つの肩書を持つ、Dr まあや氏の通り名だ。髪はピンクや青、黄色や緑のレインボーカラー、そして身を包むファッションもとにかく奇抜。一度見たら絶対に忘れられない容姿から、インターネットで人気に火がついた。以来、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)や『人生が変わる深イイ話』(日本テレビ系)などバラエティ番組に引っ張りだこ。ここでは彼女の半生とポジティブ思考の秘訣を紹介する。本連載は、Dr まあや氏の著書『カラフルデブを生きる』(セブン&アイ出版 ※2020年に事業終了)から一部を抜粋した原稿です。

客観的な視点からの「おもしろさ」が処世術

私の祖母は医者の奥様というのもあって、地元の婦人会のまとめ役をやっていたんです。だから家にはよく近所の人が集まってきて、祖母が料理を振る舞ったり、一緒にお茶を飲んだりしていました。

 

祖母は今でいう“毒舌”で、口は悪いけれど、祖母が話したことでドワッと周囲が盛り上がったりもして。祖母のそういう姿を見ていたら、「おもしろいことさえしていれば、人格はさておき人は集まってくるんだな。だったら、おもしろい人になるぞ!」と、祖母の教えに反して、そう決めたんですね。

 

(画像はイメージです/PIXTA)
(画像はイメージです/PIXTA)

 

担任の先生とか、アニメに出てくる人物のモノマネとかを学校でやって、笑いをとれる人間を目指したわけです。

 

そのスタンスは40歳を越えた今も変わらなくて。生きるうえでの私のキーワードは、おもしろいか、おもしろくないか。ものごとを決めるときや迷ったとき。いつでもこれを基準にします。

 

たとえば洋服を選ぶときも、カワイイとかキレイとかはどうでもよくて、それを着た私がどういうイメージになるかがポイント。「こんな格好は、変わっていておもしろい」とか、「ギャップがあっておもしろい」とか。

 

大切なのは、自分自身がおもしろがれること。さらには、そんな自分を見た周囲の人が私をおもしろがってくれること。そんな周囲の反応を、私がまたおもしろがれること。そういう客観的な視点からの「おもしろい」が、私にとってのエンジンなのかもしれません。

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カラフルデブを生きる

カラフルデブを生きる

Dr まあや

セブン&アイ出版

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