特徴:チャンスに恵まれさえすればすべてうまくいくと思っている。もっと大きな満足でなければ幸せになれないと思っている。
Why? なぜ怒る:今の状況を招いているのは自分であることに気づいていない。人生の幸せな面には目を向けられず、行き場のない怒りを溜め込んでいる。
「〇〇さえあればうまくいく」と 努力に目を向けない
「自分は恵まれていない」と憤る人は、自分には成功する能力があるのに、運やツキがないために成功できないと思っています。努力をしてもそれらが巡って来ない限り成功は無理、だったら努力しても無駄、という言い分ですが、本当は努力しても成功できなかったら自分のできなさ加減を認めることになるのが怖いだけかもしれません。
こういう人は、仮に状況が改善されても、自分よりもっと恵まれた人と比較し続け「まだ足りない」「自分はツイていない」とぼやき続けるでしょう。たとえ境遇が恵まれていても、それだけでは成功できません。成功している人は皆、人知れず努力をしています。そのことに早く気づくべきでしょう。
とはいえ、そうはいっても「あの人はツイている」「自分にももっとお金があったら」と思わずにいられないのは、人の性(さが)です。そういう思いに支配されそうになったら足るを知る(身の程をわきまえ、むやみにほしがらない)という老子の言葉を思い出しましょう。
ないものねだりをやめて、今の環境でも幸せだと思えれば人をやっかむことなく平穏に暮らせます。もちろん、自分で状況を変える努力をすることも忘れずに。
安藤 俊介
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事