本記事は、税理士である関博氏の書籍『家族のトラブルをゼロにする 生前の相続対策』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再構成したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

解説:知っておきたい…自宅相続の特例や遺産分割

相続人が被相続人と同居しているケースなどでは、遺産分割が相続人の暮らしに大きな影響を及ぼすことがあります。もし家を相続できなければ生活の場を失うだけでなく、仕事や子供の学校などさまざまな面で困ることもあり得ます。

 

配偶者と同様、同居している子供や持ち家がない子供が実家を相続する場合にも、土地評価額を8割減額する「小規模宅地等の特例」が適用できます。ストーリーに登場する亀山家なら、同居している長女の一美と、社宅住まいの長男の一太郎が実家を相続する場合に「小規模宅地等の特例」が適用されます。

 

また、同居している子供は親の生活を手助けしていたり、逆に優遇されていたりすることがあるので、公平な相続を実現するためには「特別受益」や「寄与分」に対する理解と配慮が欠かせません。

 

相続人には最低限相続できる権利「遺留分」というのがあり、最低でも確保できる相続分を知っておく必要があります。

家族のトラブルをゼロにする 生前の相続対策

家族のトラブルをゼロにする 生前の相続対策

関 博

幻冬舎メディアコンサルティング

平成27年1月、改正相続税法が施行されました。中でも基礎控除の4割縮小により、今まで相続税がかからなかった家族も課税されるケースが増えることが話題となっています。うちの家族は仲がよいから大丈夫、あるいは財産が多くは…

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