「バレたら負け」20代から薄毛に悩み…必死に隠し続けた末路

従来、「薄毛」というと男性特有の悩みというイメージがありました。しかし、近年は女性にも増加しており、なんと20代から悩まされる割合も少なくありません。特に女性の場合、1人で悩みを抱え込むケースが多く、有効的な対策に取り組めていないという深刻な問題があります。※本記事は、青山セレスクリニック(青山院・川口院)理事長の元神賢太氏の著書『専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本』(2017年刊行)より一部を抜粋・編集したものです。

20代、30代で始まることもザラ…女性の薄毛問題

【事例1】X子さん・20代

美容室で後頭部を見て戦慄…「他人の視線」が怖くなり、出かけられない

 

X子さんは、まだ若い20代から薄毛に悩み始めました。最初に薄毛にはっきり気づいたのは、久しぶりに美容室の合わせ鏡で自分の後頭部を見たとき。自分のものと思えないほど髪が薄くなり、地肌が透けて見えていることにびっくり! 自分でもなかなか目にすることのない後頭部の現実に、言葉も出ませんでした。

 

「こんな髪を切ったり、触ったりしてもらっていたのか」と思うと、相手はなじみの美容師さんであるのに無性に恥ずかしく、逃げるように家に帰ったといいます。家でも鏡を見ながら、「まだ20代なのに…」と涙をこぼしたそうです。

 

確かに20代で薄毛に悩むのは気の毒なことです。しかし、これは特に珍しいことではありません。薄毛の悩みは50~60代で増えていきますが、20代や30代でも同じ悩みを持つ女性は少なくないのです。40代を過ぎてから薄毛に気づいた場合でも、その薄毛はじつは20代や30代の頃から進行していた可能性もあります。

 

さて、自分の薄毛に気づいたX子さんは、浮かない毎日を過ごすようになりました。特に気になったのが「他人の視線」です。職場でも街なかでも、誰かがこちらを見ていれば、自分の後頭部を見ていたのではないかと疑心暗鬼にかられます。また薄毛ではおしゃれをしても似合わないと思い、ショッピングに行く気持ちもなくなってしまったとか。すっかり自分に自信を持てなくなってしまったのです。

 

このように薄毛のせいで「自分に自信が持てなくなった」という傾向は、若い年代ほど強くなります。X子さんの場合もまだ20代と若いにもかかわらず、薄毛のせいで自信が持てなくなるのはじつに気の毒なことです。本来ならば身も心も最も充実して輝いている年代のはずなのに、自分に自信を持てないと、その輝きもくすんでしまいかねません。

 

ほかにも、「薄い頭を上や後ろから見られるのが嫌で、エスカレーターやエレベーターに乗るのが嫌になった。しまいには満員電車や人ごみすら避けるようになった」「『髪が薄くなったと思われたら恥ずかしい』と思うと、人と会いたくなくなった」「薄毛が気になるあまり頻繁に髪をいじったり、抜け毛をチェックしたりと、異常に髪にこだわるようになってしまった」などといった声も聞きます。

 

女性にとって、洋服や髪型でおしゃれをすることは、とても大切な喜びのはずです。また、にぎやかな場所へ出かけたり、人と会ったりするのもワクワクするような楽しみに違いありません。それなのに、薄毛を気にするあまりにそれを味わえなくなるのは、本当につらいことでしょう。

孤独に悩むうちに悪化、相談も治療もできない悪循環

【事例2】Y子さん・30代

「薄毛なんて恥ずかしいこと、相談できない」一人で悩み、眠れない日々を過ごす

 

Y子さんが、「髪のボリュームが減ってきたかな?」と思い始めたのは20代後半のこと。それでも深刻に考えることなく30代を迎えました。すると、その頃から気のせいとは思えないほどに、薄毛が進行してきたといいます。今では髪が全体的に薄くなり、髪の1本1本も細く、頼りない感じになってきてしまいました。

 

できるだけ薄毛を隠すために、ふんわりとパーマをかけ、毎朝ブラシとドライヤーを使って、髪にふっくらとボリュームを出すのに必死です。でも、そのおかげか、まだ人から薄毛を指摘されることはありません。

 

しかし、だからこそY子さんはたったひとりで悩んでいます。「薄毛なんて恥ずかしいこと、誰にも相談できない」という思いから、仲のいい女友達にも打ち明けられません。Y子さんは、自分でも認めるとおり、プライドの高いタイプ。親しい女友達にも美しさで負けたくないといいます。「その自分が薄毛の悩みなんか話したら、負け」。そう思っているようです。

 

実家の母親に相談することも考えましたが、母親は特に薄毛ではありません。だから、「薄毛の悩みのない人に話したって、きっとわかってもらえない」「話したって、どうせ何もしてもらえない」というあきらめもあり、話す気にもならないといいます。

 

そうしてひとりで悩んでいるばかりでは、ぐるぐる迷路をさまよい続けるだけで何の解決にもなりません。それはわかっているけれど、やっぱり誰にも話せない…。それがY子さんの現状です。だから、とても孤独です。夜も薄毛の悩みで頭がいっぱいになると、眠れないといいます。睡眠不足やストレスが薄毛に悪いとは知っているので、早く眠ろうとするけれど、あせるほどにますます眠れない…。そんな夜が続いているのでした。

 

誰にも言えない。バレたら負け…(※写真はイメージです/PIXTA)
誰にも言えない。バレたら負け…(※写真はイメージです/PIXTA)

 

このY子さんのように、自分の薄毛に気づいた人は、人知れず密かに悩むことが多いようです。実際、薄毛の悩みを抱える人のうち、誰にも相談できないという人が恐らく半数以上でしょう。

 

しかし、誰にも言えずに一人で悩み続けるうち、髪はますますボリュームを失っていく。だから、ますます人に言いづらくなる…。そんな孤独で出口のない悪循環にはまってしまっている人は少なくありません。

 

当然のことながら、ただ悩んでいるだけでは髪は増えることはありません。それどころか逆に、どんどん減っていってしまうことのほうがはるかに多いのです。これでは誰にも言えないまま、薄毛の悩みは深まっていくだけです。仮に、薄毛の女性のうち半数が誰にも相談できないでいるとしたら、ひとりで悩む女性はどれほど多いことでしょうか。その気持ちを思うと、私は気の毒でならないのです。

過度なパーマやカラーリングは禁物

薄毛が気になる女性は、パーマをかけて毛をふんわりと立たせ、薄毛を目立たなくしようとすることも多いものです。しかし、パーマの薬剤は強いので、過度にかけていると髪が傷み、脱毛してしまうこともあります。そのためパーマのかけすぎは禁物です。

 

同じくカラーリングも薄毛に悩む人にはあまりおすすめできません。一般的なカラーリングで使用されているヘアダイは、髪のメラニン色素を分解し脱色したうえで、色素を入れます。このようなヘアダイの染毛剤は化学薬品や人工着色料などの成分でできており、頭皮に刺激を与え、ときには炎症も引き起こします。

 

そのため、特に20代前半の女性の場合は、ヘアダイが薄毛の大きな原因とも考えられているのです。また一般的な白髪染めもヘアダイの一種のため、頭皮、毛根へのダメージは同様にあります。

 

それでも、やはり髪の色でおしゃれを楽しみたい方、白髪が気になる方のカラーリングにはヘアマニキュアをおすすめします。ヘアマニキュアは髪の内部ではなく、表面だけを染色する、半永久染毛料です。持続性は1ヵ月程度と短いのが欠点ですが、頭皮への影響はあまりなく、薄毛の要因にはほとんどなりません。

 

 

元神 賢太

青山セレスクリニック(青山院・川口院) 理事長

船橋中央クリニック 院長

青山セレスクリニック(青山院・川口院) 理事長
船橋中央クリニック 院長 

慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院に勤務。2003年に船橋中央クリニック、2013年には青山セレスクリニックを設立し、理事長に就任する。2017年青山セレスクリニック川口院を開設。体のあらゆる悩みに対して的確にアドバイス・治療を提案する「美のコンシェルジュ」として、女性の薄毛治療のほか、エイジングケア治療、美容整形、医療レーザー脱毛、美肌治療等を行う。それぞれの施術のメリット・デメリットを明確に提示し、患者が効果を実感できるサービスのみを提供している。日本外科学会専門医、日本美容外科学会専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員、日本医師会会員。

著者紹介

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元神 賢太

幻冬舎メディアコンサルティング

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