自分で気付くべき、資産形成の「思い込み」
これからの時代は「人生100年時代」といわれます。人生80年として「教育→仕事→引退」という3ステージで考えられた時代は終焉を迎え、今後は個人の人生設計や社会構造が大きく変貌していく、というものです。
長寿化は我々にとって新たなチャレンジですが、これから訪れる変化のなかで我々の豊かさと幸せを育んでゆくには、過去の成功したモデルや思考を見つめ直すことが大事になってきます。
我々の幸せな人生にとって不可欠なお金やそのための資産形成に関しても、これからの時代に合ったマインド・セット(思考様式・考え方)へ変化させてゆくことが、大切になっていくでしょう。ただし、今持っている自分の考え方を変えていくのは、なかなか難しいものです。
今回は、資産形成・投資に関して、過去の自分の「思い込み」を変えることの難しさと大切さを、私自身の体験談も踏まえて、ご紹介したいと思います。
「思い込み」とはなんでしょうか?
それは、自分では気づいていない潜在意識・無意識の事です。海上に浮かんで見える氷山(意識)は、海中に沈んで見えない氷山全体(潜在意識・無意識)の一角でしかなく、我々の行動の約9割は、海の下にあるものに支配されているといわれます。
私たちは、自身の「思い込み」に基づいて行動を起こします。これは、お金の準備や投資の選択ついても同じです。そして、「思い込み」を変えることは、誰にとっても簡単なことではありません。私も、お金についての「思い込み」を変えるのに大変な苦労をしてきました。
その理由は、私たちはついつい、過去や目の前に見えている事例に引きずられて、マインド・セットを作ってしまうからです。そして、自分が何かを思い込んでいるのを気付くことも、なかなか難しい訳です。特にお金の話は、大変センシティブな話題ですので、それに気付く機会も少ないかもしれません。
そんななかで、私がこれまでの自身の「思い込み」を見つめ直し、資産形成へのマインド・セットが代わり、自分の行動に自信をもてるきっかけになった「驚き」の経験に関してご紹介します。