人生100年時代、老後の資産形成は、いまや日本人の重要課題といえますが、資産形成の一手法である「投資」に悪印象を抱いている人は少なくありません。今回は、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 グローバル資産形成研究所が、投資を「社会貢献」という観点から紐解いていきます。

投資は、「社会貢献」の一環である…その真相は?

今までのマインド:投資とは、自分だけのために行うもの(社会貢献ではない)
新しいマインド:投資とは、他者の強みを応援することで社会を豊かにするもの(社会貢献である)

 

私は以前、友人に、「自分が収入を得るに当たって、自分が仕事を頑張って給料をもらうのはまっとうに感じるが、投資によって、つまり他人に何かを任せてお金を受け取るのは何だかずるいように感じてしまう」といわれたことがあります。

 

私たちが、何らかの収入を得るためには、自分と社会に関わりを持たせ、社会に貢献することが必要です。つまり、社会参加をして、人々の豊かさや幸せの役に立つ必要がある、ということです。

 

より具体的には、A. 自分の強みを生かして自らが働く(労働)、B. 他者の強みを応援して他者に働いてもらう(投資)ことで、私たちは何らかの収入を得る機会を得ます。

 

ここで、自分が働いてお金を得るというAについて、疑問を持たれる方は少ないと思います。一方で、他人に働いてもらうことで自らが収入を得るというBについては、ピンとこないように感じられる方は多いのではないでしょうか。

 

投資の本質とは…(画像はイメージです/PIXTA)
投資の本質とは…(※画像はイメージです/PIXTA)

 

しかしながら、以下の2つの整理を踏まえると、皆の強みを社会全体で活用することが、社会にとっての豊かさや幸せをもたらすといえます。

 

●人によって強みが大きく異なること
●人によって異なる強みを社会全体で生かしていくことが大切であること

働く=自分の強みを活かして収入を得ること

まずは、自分が働いてお金(給料)を得ることを考えてみましょう。皆さんは、たとえば、新しいアイデアを思いつくのが得意、人とのコミュニケーションが得意、細かなところに気がつき仕事を正確にこなせるなど、様々な強みを活かして働いていらっしゃると思います。

 

企業に勤めている方の場合、一人一人の強みを活かすことで、会社としてより良い商品やサービスが作り出され、それによる顧客の幸せが会社の売り上げにつながり、それを従業員が給料やボーナスとして受け取っています。フリーランスなど企業に勤めていない方は、自分の強みをよりダイレクトに顧客に還元することで、収入を得ていると思います。

 

つまり、働くということは、自分の強みを活かして社会貢献をすることで収入を得ること、といえるでしょう。

 

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※本記事は、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社のインベスコ グローバル資産形成研究所レポート「100年時代のお金について考える」Vol.13として公開されたものです。

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