株で勝てない人は、人の心が読めず、焦りがち
株式投資に勝つためのセンス、その3「集団心理を読むセンス」
一方で、投資とは、人気投票のようなところがあります。
株価は投資家の売買動向によって決まるので、投資家の人気を集めた会社の株価は、実質的な業績とは無関係に上がることもあるのです。
特に、短期的にはその傾向が強くなります。ヒット商品を出した会社の株価が実体以上に急騰し、やがて急落して適切なところで落ち着く、という現象が珍しくないことからもそれがおわかりでしょう。また、市場全体が暴騰したり暴落したりするのも、定期的に起こる現象です。
ですから株で勝つためには、集団心理を読むセンスも必要だといえます。他の投資家が、強気になっているのか弱気になっているのか、買う気なのか売る気なのか。そういった心理を読み取るセンスのある投資家こそが、それに乗じて利益を上げることができるのではないでしょうか。
株式投資に勝つためのセンス、その4「冷静さを保つセンス」
さらに、集団心理を読みつつ、自分だけは冷静さを保つセンスもまた、投資家には必要だといえます。
他の投資家と同じことをしていては、高値で買い、安値で売る羽目になってしまいます。みんなが買う前に買い、みんなが売る前に売ることができて初めて、利益を得られるのです。ですから集団心理を読むこととは別に、自分だけは冷静さを保つ必要もあるのです。
集団心理を読むセンスとともに、冷静さを保つセンスもまた、株で勝つためには必要だといえるのでしょう。
◆まとめ
株で勝つためには、以下の4つのセンスが必要だといえます。
それは、その会社のビジネスの本質をつかむ「ビジネスのセンス」と、そのビジネスに沿ってどのようにお金が動いているかを見抜く「数字を読むセンス」と、他の投資家の動向を察する「集団心理を読むセンス」と、他の投資家から独立した自分を維持するための「冷静さを保つセンス」です。