投資家の指針となった、株式投資の「20の名言」
株の世界には、昔から言い伝えられている数多くの名言が存在します。そんな名言の一部をご紹介し、その意味を簡単に説明したいのですが……。それらのなかにはお互いが矛盾するものや、実践することが難しいと思われるものも少なくありません。
ですから、そんな数々の名言について考え直し、それらをどう捉えればよいのかも、一緒に考えてみましょう。まず、昔から言い伝えられている株の名言を20種類選び、その意味とともに紹介していきます。
[名言1]
素人がプロに勝てるのは時間である
:機関投資家などのプロは、顧客からの要望で短期的利益を狙った売買をしがちです。しかし個人投資家は、自分なりのじっくりとした売買ができるので、その点に優位性があるという意味です。
[名言2]
他人を頼るべからず、自力を頼むべし
:他人の意見に流されず、自分の意思を貫くことが株売買には重要だという意味です。
[名言3]
辛抱する木に金がなる
:一時の株価変動で一喜一憂せず辛抱することが、結局は利益になるという意味です。
[名言4]
天まで届く相場はない
:永遠に上がり続ける上昇相場などないという意味です。
[名言5]
三割高下に向かえ
:評価損益が三割上昇・下降した時点で手仕舞いしておくのが堅実だという意味です。
[名言6]
知ったらしまい
:良い材料も悪い材料も、公表された時点で材料出尽くしなので、手仕舞いしておくのが堅実だという意味です。
[名言7]
全面高したあとの相場は怖い
:あらゆる銘柄が買われた全面高の状況から下げるときは、買い支える銘柄がないため厳しい下落になるという意味です。
[名言8]
二番底は黙って買え
:安値の後の反発、そしてその後の二回目の安値こそが本当の底であるから買いだ、という意味です。
[名言9]
「もう」はまだなり、「まだ」はもうなり
:「もう」天井(底)だと思っても「まだ」であり、「まだ」天井(底)でないと思っても「もう」であることに気をつけろ、という意味です。
[名言10]
今の姿ではない、今よりさらによくなるかを見よ
:現状で判断して買うと高値掴みをしてしまうので、今よりさらによくなるかを考えるべきだという意味です。
[名言11]
ついた値段は正しい
:「効率的市場仮説」的なことで、市場で売買されついた価格はやはり妥当なのだという意味です。
[名言12]
相場は夢と現実の間で揺れ動く
:実際の業績と今後への期待によって株価が変動する様子を表した言葉です。
[名言13]
形あるもの、動きあるものには訳がある
:株価の変動には必ず何らかの理由がある、という意味です。
[名言14]
相場は思った通りには動かない
:理屈通りには動かない株式市場の不確実性を表した言葉です。
[名言15]
卵は一つの篭に盛るな
:卵を一つの篭に盛ると割れるときにまとめて割れてしまうので、篭を分ける、すなわち分散投資をすすめる言葉です。
[名言16]
遠くのものは避けよ
:自分がよく知らないものに投資をするなという意味です。
[名言17]
株を買うな時を買え
:時流に乗った企業の株を買うべきであることと、好内容株もタイミングが悪ければ高値掴みになることを表す言葉です。
[名言18]
人の行く裏に道あり花の山
:出来高の少ない低位株にこそお宝がある、という意味です。
[名言19]
麦わら帽子は冬に買え
。冬に夏用の麦わら帽子を買っておくように、先を見越してまだ注目されていない銘柄を買っておくことで利益を得られる、という意味です。
[名言20]
割高に売りなし、割安に買いなし
:高PER(低PER)など一見割高(割安)に見える株も、実は成長性がある(ない)ため、安易に割高(割安)だと判断してはいけない、という意味です。