スタートアップ企業が集積する「五反田バレー」誕生
目黒川沿いを渓谷と見立て、本場シリコンバレーから「五反田バレー」といわれるようになったのは、今から数年前。IT企業の集積が見られる渋谷の家賃が、再開発などで高騰。スタートアップ企業がオフィスを構えるには、あまりに敷居が高すぎる状況になっていました。そこで注目が集まったのが、五反田。渋谷周辺と比べると格段に家賃が安かったことで、ITベンチャー企業が徐々に進出。業界でも名を馳せる企業が五反田発で登場すると、そのスピードは加速度を増していきます。現在では、400社以上の企業が集まり、夜の歓楽街の話題も、大きく変わったとか。
また2018年には、五反田に拠点を構えるIT企業により「社団法人 五反田バレー」を設立。行政も助成金を交付するなど、新興企業をバックアップしています。
このような流れから、昨今の五反田周辺は大きく様変わりしたといいます。以前はネクタイ姿の会社員が多かったのが、Tシャツなどのラフな姿の若者が増えたという声を多く聞くようになりました。
駅周辺の治安は微妙…住むなら高級住宅地周辺がベスト
「五反田」は単身の会社員の居住地としてはどうでしょうか。駅周辺の家賃相場を見ていきます。駅から徒歩10分圏内の1Kの平均家賃は8.73万円、11分を超えると7.40万円(図表1)。同条件の東京都品川区の家賃水準は、駅10分圏内8.56万円、11分を超えると7.36万円。「五反田」周辺は、品川区の家賃相場とほぼ同等の水準です。
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、都内勤務の男性会社員の平均月給は、25~29歳で27.5万円、30~34歳で34.1万円です(図表2)。企業規模によって平均給与は異なりますが、そこから住民税や所得税などを差し引いた手取り額の1/3以内を適正家賃と考えると、都内勤務20代後半は6.9万円、都内勤務30代前半は8.5万円です。
「五反田」駅周辺の家賃相場は、30代会社員であれば検討できる水準です。大手検索ポータルサイトで、30代会社員の適正家賃内、徒歩10分圏内を条件で検索してみると、選択肢は多くはないものの、単身者向け物件がヒットします。そのほとんどが、築30年以上の築古物件。新築含む築浅の物件は、家賃10万円以上が相場。築年数にこだわるのであれば、適正以上の家賃を覚悟する必要があります。
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