どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのはJR山手線、東急電鉄池上線、都営地下鉄浅草線の「五反田」。

駅直結の商業施設が相次いでパワーアップ

「五反田」は東京都品川区の北部に位置する、JR山手線、東急電鉄池上線、都営地下鉄浅草線が接続するターミナル駅です。JR駅の1日の乗車数は14万人、東急駅の乗降者数は11.4万人、地下鉄駅は7万人ほど。コロナ禍で大きな話題にはなりませんでしたが、今年、JR駅と東急駅に直結する商業施設が強化されました。

 

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JR駅に直結する商業施設「アトレヴィ五反田」は「アトレ五反田1」に名称変更し、「JR東日本ホテルメッツ 五反田」、商業施設「アトレ五反田2」が次々とオープン。一方、東急駅直結の「レミィ五反田」は「五反田東急スクエア」へと改称。トータル提案型の専門店業態の「+Q(プラスク)」や、生活に欠かせないサービス店舗の拡充などにより、より日常使いができる施設へとパワーアップしました。

 

五反田という地名は、江戸時代、目黒川の谷周辺の水田が、一区画5反(1反=約300坪)あったために名付けられたといわれています。もともと大崎村の小字でしたが、1911年に山手線駅が開業。目黒川岸の低地の小さな集落は駅の開業を機に発展し、星製薬所が大規模な工場建設したことで、五反田の名前は広く知られるようになりました。

 

そんな五反田ですが、あるときは洗練された高級住宅地といわれ、あるときは風俗店やラブホテルが集まる少々猥褻な街ともいわれます。五反田の街を知らない人は、相反する2つの顔をもつ得体のしれない街、という印象を持つのではないでしょうか。

 

JR「五反田」駅/PIXTA
JR「五反田」駅/PIXTA

 

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