意味:驚くほど素晴らしい。よい方向へ非常に早く変わっていく
〇 数十年の間に、日本経済は目覚ましい発展を遂げた。
× 数十年の間に、日本経済はすごく発展した。
素晴らしさの度合いがはっきりわかるか
素晴らしいということを伝える時に使う「すごい」。「優秀」「際立っている」と意味の 幅も広く、何にでも「すごい」と表現するのは、言葉の選び方としては不十分です。具体的に、何が、どのように優れているのかを示す上で、「よい方向へどんどん変化している」というニュアンスを伝えるには、◯の「目覚ましい」が効果的です。「驚異的な」とも言い換えることができます。
意味:どちらかはっきりとは言えない状態。ネガティブな意見を伝えにくい場合に使う
〇 うまく言い表せませんが、提案は採用されないでしょう。
× 微妙ですね。提案は使われないでしょうか……。
伝えにくい話でも自分の意見を伝える気持ちがあるか
×の「微妙ですね」。このひと言自体は、実は何の内容も伝えていません。この言葉には、白黒をはっきりさせることを避ける気 持ちや、自分の責任を回避したい時に、明言を避ける気持ちが表れ ています。それに対し、◯の例「うまく言い表せませんが」を使うと、「明言はできない」という気持ちは表しつつも、その後で自分の意見を明確に伝えられます。
安田 正
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授