大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産1660万円を12億5000万円まで増やしたアナリストです。同氏は日ごろどのように「儲かる株」を見極めているのでしょうか? ※本連載では書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋。過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や、投資に失敗する人の共通点、銘柄データのチェックポイントまで、「暴露話に近い」ノウハウを解説します。

大儲けできたのに!目先の事件に焦った投資家は…

直近の話題を例にすると、本稿を書いている5年後の2025年に団塊の世代が後期高齢者となります。この時代が近づくにつれて、介護関連の需要は高まっていくことでしょう。加えて若者が減っているので、介護ロボットが台頭するかもしれません。ロボットはほかにも危険な仕事を人間の代わりに担っていく重要な存在なので、ロボット関連事業もより栄えていくことでしょう。

 

このような中長期先の未来をイメージしてから、探っていく業種や銘柄を絞っていくのが私のスタイルになります。

 

こういった確固たるスタイルが築けていれば、テレビやインターネットなどの情報メディアで見聞きした銘柄を、行き当たりばったりで売り買いするようなことはなくなるでしょう。優柔不断さはなくなり、決断力を持って投資に励むことができます。この決断力というのは投資家に欠かせません。

 

常に正しい決断ができるわけではありませんが、「損をしたくない」という心理から微々たる利益だけで売却してしまったり、下がり続けているのに手放すことを躊躇ったりといった、失敗を自ら引き寄せてしまうような選択をしなくなります。決断すべきときが来たらスパッと決断する。この姿勢を貫くだけでも、投資成績に変化が出てくるはずです。

 

② 目先の出来事に流されやすい人

 

投資スタイルや決断力と表裏一体の要素ですが、目先の出来事に流されやすい、つまり短期的な目線で取引する人は失敗しやすい傾向にあります。何かネガティブなニュースが出たら不安になって売ってしまう。逆に良いニュースが出たら価格に関わらず飛びついてしまう。常にトレンドの尻尾を追いかけ続ける投資は、高く買って安く売る暴挙に出ることが多々あり、大きな利益を出しづらいのです。

 

過去にはリーマンショックやアジア通貨危機といったネガティブな出来事が幾度とあり、そのたびに目先の出来事に流されやすい投資家たちは株を売りました。もしそこで100%の全力買いでのぞんでいれば、大儲けができています。

 

 

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株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

原田 茂行

幻冬舎メディアコンサルティング

オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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