大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産1660万円を12億5000万円まで増やしたアナリストです。同氏は日ごろどのように「儲かる株」を見極めているのでしょうか? ※本連載では書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋。過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や、投資に失敗する人の共通点、銘柄データのチェックポイントまで、「暴露話に近い」ノウハウを解説します。

「とにかくすぐに結果が欲しい」は愚かすぎる考え

これに例外はなく、必ず経済はネガティブなニュースから立ち直ることができているのです。

 

もちろん細かく見れば、これらの経済危機によって破綻に追い込まれた銘柄もあります。一つの銘柄だけに集中投資していたら悲惨な結末が待っているかもしれませんが、投資家は分散投資によってトータルで勝つことが可能なのです。

 

新鮮なニュースに目を通して知識を仕入れることは大事ですが、それら目先の出来事に流され過ぎず、中長期的な目線でもって、普段から買いたい銘柄に見当を付けていく作業が肝心です。

 

③ 情報収集や比較分析ができない人

 

これはもはや説明の余地はないかもしれません。投資先の会社概要や提供している商品やサービスについて勉強しない人、客観的なデータを重視しない人、冷静な分析や比較ができない人、そしてそもそもそれらの作業を億劫に感じてしまう面倒くさがりな人は、投資には向いていません。

 

情報収集の手段はたくさんあります。インターネットを使えば会社概要はもちろんのこと、決算資料や新情報などなんでも手に入ります。株主総会や個人向け会社説明会に行ったり、展示会に足を運んだりすることでも投資の成功率を上げることはできるでしょう。アナリストしか出席できない会社説明会でも、最近ではインターネット上でその模様をアップしている企業も増えています。

 

そして収集した情報をもとに比較分析し、最終的に買う銘柄を決めることで、成功の精度を上げることができます。情報収集や比較分析をせず、当てずっぽうで株を買って儲かることもありますが、丹念に情報収集し比較分析している人との差は歴然となります。

 

④ すぐに結果を出したい人

 

短期間ですぐに結果を求めてしまうせっかちな人は投資に向いていません。投資は種まきのようなもので、一度種をまいておけば、あとはある程度放置しておいても、勝手に作物は育っていくことでしょう。しかし収穫までには相応の時間がかかるものです。

 

投資ですぐに結果を求めるということは、ようやく芽が出るかどうかというタイミングで地面を掘り起こしてしまうようなもの。こんなことを繰り返していたら豊潤な収穫など付いてくるはずがありません。

 

 

次ページ寿命を削ってまで利益を出すことに、何の意味もない
株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

原田 茂行

幻冬舎メディアコンサルティング

オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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