どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、JR京浜東北線の「北浦和」。

文教都市・浦和のなかでも、教育熱の高い街

「北浦和」はさいたま市浦和区に位置する、JR京浜東北線の駅。隣は「浦和」駅で、1日の乗車人数は5.2万人ほどです。

 

明治時代に、埼玉県師範学校、県立医学校、県立浦和第一尋常中学校、県立浦和高等女学校、旧制浦和高等学校などが浦和に次々と創設され、全国から優秀な学生が集まるようになったことから、いまでも文教都市としての顔をもっています(関連記事:『影の薄い元・県都「浦和」…イメージ戦略で住みやすさ一人勝ち』)。その最前線ともいうべき駅が、ここ「北浦和」です。

 

駅東側には、埼玉県立浦和高校、通称「浦高」と、さいたま市立浦和中学校・高等学校、通称「市浦」があります。県立と市立、どちらも公立校でありながら偏差値70超え。特に浦高は東大進学数がトップクラスと、誰もが認める進学校です。また駅西口、常磐にある「常盤小学校」は、我が子を通わせるために引っ越してくる家庭もある…というほどのブランド校です。

 

このような立地から、駅周辺には児童や学生向けの学習塾が多数立地。また「埼玉県立近代美術館」「さいたま市立北浦和図書館」、バス利用になりますが「さいたま市青少年宇宙科学館」などが点在し、文教都市にふさわしい様相を呈しています。

 

浦和のなかでも教育熱の高いエリアだといわれている「北浦和」。こう見るとファミリー向けの街かと思われますが、学生も多く住むエリアで、単身者にもおすすめできる街です。

 

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駅周辺を見ていくと、JR線と並行する駅西側の国道17号と駅東口の旧中山道に挟まれた地域に商店が集積しています。駅西口には「ハッピーロード商店街」や「西口銀座商店街」などの商店街が広がり、お馴染みのチェーンのほか、地元の庶民的な店が並びます。大通りの先に広がる「北浦和公園」は、アスレチックや噴水もある憩いの場。さらに駅から徒歩8分のところには専門店街も備えた「イオン北浦和店」があり、何かと便利です。

 

駅東口に広がる「平和通り商店街」も、地元密着型の個店が元気な商店街。さらに昔ながらの銭湯「平和湯」も健在。東口徒歩2分にある、タワーマンションを備えた「北浦和ターミナルビル」には高級スーパーが入っていますが、それを除けば、よくある、東京郊外の住宅街駅という雰囲気です。

 

JR京浜東北線
JR京浜東北線

 

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