「再雇用で収入減」でもなお、住宅ローンを払えるのか
2013年に施行された「改正高年齢者雇用安定法」により企業には65歳までの雇用が義務づけられましたが、定年年齢の引き上げや廃止を選択する企業は少なく、ほとんどの場合「継続雇用制度」が採用されています。従業員は60歳でいったん定年を迎え、その後は新たに再雇用されるという仕組みです。
再雇用に際しては給与体系が見直されるため、年収は定年前の半分程度に減額されるケースがほとんどです。「現役」時代の収入があれば余裕を持って住宅ローンを支払えた人も、収入が半分になると返済し続けるのは困難です。
さらに65歳で職を辞した後は年金が主な収入源となります。現役時代に比べていっそう所得が減ることになり、ローン返済に行き詰まる危険性が高まります。