個別株を買う時にも期待値を計算してみる
こういったくじのように単純にはいきませんが、個別株を買う場合にも、このように期待値を計算してみることはおすすめです。
たとえば、銘柄Aを任意の金額で買い、任意の時期に売ると50万円の利益が出ると想定します。この銘柄Aは優良大型株で、買うタイミングも適正なため、非常に高い確率で50万円を稼げると考えます。そのため50万円の利益が上がる確率を90%と仮定し、
50×0.9=45
で、期待利益(期待値)は45万円となります。
一方、銘柄Bを任意の金額で買い、任意の時期に売ると300万円の利益が出ると想定します。この銘柄Bは小型成長株で、大化けが期待できます。しかし、新興企業であり必ずしもその確率が高くないので、300万円の利益が上がる確率を20%と仮定します。すると、
300×0.2=60
で、期待利益(期待値)は60万円となります。
このように比べてみると、A株よりもB株に投資をした方が、儲かる確率が高いということがわかります。そしてこの計算を各銘柄に適用していくことで、確率的にどの銘柄を買えば大きなリターンを得られるのかを、把握することができるのです。