「儲かっている社長」には必ず儲かる理由があるという。そば屋の住み込みから160億円を超える不動産を所有するまでになった税理士大家の鳥山昌則氏の『家賃収入11億円の税理士大家がこっそり教えるお金の増やし方』(現代書林)から一部を抜粋し、どんどんお金を増やす人の考え方や行動特性を紹介する。

寝ていてもお金が増える2つの商売とは

投資をしない大きな理由の一つに、

 

「 〝投資〞は、損するリスクがあるから貯金でいい」

 

と元本割れを回避したい考えがあります。

 

でも、ここでちょっと考えてみましょう。

 

単純に現在の金利が続くと考え、100万円を銀行に30年預けても利息は240円にしかなりません。しかし30年後には、物価が上がっている可能性があります。

 

鳥山昌則著『家賃収入11億円の税理士大家がこっそり教えるお金の増やし方』(現代書林)
鳥山昌則著『家賃収入11億円の税理士大家がこっそり教えるお金の増やし方』(現代書林)

バブルが崩壊して不景気が続く日本でも、30年前と比べてモノの値段は確実に上昇しています。たとえば、ハガキ1枚が41円から63円に、国立大学の授業料は30万円代から50万円代になっています。

 

つまり、せっせとお金を貯めていても、その価値が失われる可能性だってあるわけです。

 

たとえ、経済環境がどう変わっても、自分や家族がお金に困らないよう備えておくべきでしょう。

 

私はよく、

 

「この世には、寝ていても儲かる商売が二つだけあります」

 

とお話しします。

 

一つめは「金貸し」、つまりお金を貸すことです。元手さえあれば、朝も夜も、平日も土日も関係なく、預ける金利の300倍以上の金利を得ることができます。

 

ただし、担保をとっておかないと、元も子もない状況に陥ることもあります。

 

もう一つが「賃貸不動産投資」です。建物を手に入れ利用してくださる方がいれば、起きてほかの仕事をしている間も、寝ている間も、毎月安定した家賃収入を得ることができます。

 

「寝ていても儲かる」以外にも、賃貸不動産投資のメリットはあります。

 

まず、不動産投資は銀行でローンが組めるということです。銀行に「株やFXの投資に使いたい」といっても資金を借りることはできません。不動産であれば、頭金程度のお金があれば、多額の自己資金は必要ないのです。担保にできるということは、価値があるという証しなのです。

 

また、大きな値上がり利益が狙える一方で、元本割れのリスクが高い株などとは異なり、不動産は現物資産なので価値がゼロになる心配も極めて低いといえるでしょう。

 

さらに、不動産を所有することで所得税や相続税、贈与税などを軽減できることもあり、私が最終的に「一番儲かるビジネス」として選んだのが不動産投資だったのです。

 

もちろん、不動産投資がリスクゼロなわけではありません。

 

 

 

鳥山 昌則

税理士法人とりやま財産経営 代表

 

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