運用しないと小銭持ちにしかなれない
さあここで、お金をどんどん増やせる人の、最も大切な特徴をお伝えしましょう。
それは「お金は、運用しないといつまで経っても小銭持ち」にしかなれないと知っていることです。
日本の高度成長期には、普通預金の金利が3%あったことがあります。これは、今の金利、0.001%の3000倍です。
また、1980年ごろには、定期預金の金利が8%だったこともあります。金利8%を複利で運用すれば、およそ9年で元本が2倍、つまり100万円が200万円、3000万円だったら6000万円になります。
そんな時代だったら、節約して貯金して、銀行に預けておくだけでもよかったかもしれません。
しかし、現在の日本では、三大メガバンク、そしてゆうちょ銀行の普通預金金利はたったの0.001%です。100万円を1年間預けても、利息はたったの10円にしかなりません。
しかも 20.315%の税金が源泉徴収され、手取りはたったの8円になってしまいます。
これではいつまで経っても、お金を増やせないのはおわかりになるでしょう。
また、いくらビジネスが上手くいっていても、年齢を重ねれば、これまでと同じようには働けません。
会社のなかで儲かる仕組みをつくるのはもちろん、ビジネスの場以外でもお金が増える仕組みをつくらなければならないのです。
私は、数多くの社長と接する機会があり、将来に不安を抱えている方には不動産投資を勧めることがよくあります。
しかし、どれだけビジネスの発展には積極的な経営者でも「投資」となると二の足を踏む人が多いことに驚いています。
日本銀行の調査統計局によると、金融資産の構成比は、日本では、現金・預金が 52.3%、比べてアメリカでは、現金・預金はわずか13.9%、ユーロエリアでも36.9%にとどまります。
その一方で、債券、投資信託、株式などの運用資産は、日本は15.1%、アメリカは51.2%、ユーロエリアは29.7%と、それぞれ日本と比べ、3.5倍と2倍にもなっているのです。
日本で積極的に投資をする人が少ない大きな理由は何でしょうか?
元来、日本ではまわりと協調し、主君や会社に尽くすのが尊いとされてきました。他者や集団を優先するというのは、見方を変えると、自分で思考し意思決定する機会が少ないといえます。
しかし、もはや一生面倒をみてくれたはずの終身雇用制度は崩壊し、年金さえ予定どおりにもらえるかわからない時代です。
会社や国などの他者に任せて、チマチマと貯金しているだけでは、いつまで経っても「小銭持ち」から抜け出すことはできません。
将来の不安を解消し「お金持ち」になるには、投資をすることは不可欠なのです。