「儲かっている社長」には必ず儲かる理由があるという。そば屋の住み込みから160億円を超える不動産を所有するまでになった税理士大家の鳥山昌則氏の『家賃収入11億円の税理士大家がこっそり教えるお金の増やし方』(現代書林)から一部を抜粋し、どんどんお金を増やす人の考え方や行動特性を紹介する。

お金持ちは、「入るを量りて出ずるを制す」

さあ、ここからは「儲かっている社長」、そして「お金をどんどん増やし続けられる〝お金持ち〞 」に共通する真理をお話ししていきましょう。

 

多くの人は「お金持ち」というと、派手に稼いでいる人を思い浮かべます。確かに、収入が多ければ、それだけお金持ちになる確率は高いでしょう。

 

でも、入ってきた分、もしくはそれ以上、散財してしまうのであれば「稼ぐ人」であるかもしれませんが、「お金持ち」にはなれません。

 

「入るを量りて出ずるを制す」という言葉があります。これは「入ってくるお金を計算し、それに見合った支出をする」という意味です。

 

鳥山昌則著『家賃収入11億円の税理士大家がこっそり教えるお金の増やし方』(現代書林)
鳥山昌則著『家賃収入11億円の税理士大家がこっそり教えるお金の増やし方』(現代書林)

お金持ちになり、お金をどんどん増やしていける人は、この言葉のように「自己管理できる人」です。たとえ今は収入が少なくても、「入るを量りて出ずるを制す」習慣があれば、コツコツと貯金することができるでしょう。

 

このあとでもお話ししますが、残念ながら「貯金だけ」で大きな資産を築く人はいません。でも、貯金はお金持ちになるための重要な第一ステップです。

 

より大きなお金を生み出すためにも、その元になるお金がなければ話になりません。

 

「お金持ちになりたい!」という人は、とかく一攫千金を狙いがちです。でも、「入るを量りて出ずるを制す」ことが身についていなければ、どれだけ大きなお金を手にしても一瞬で失ってしまうでしょう。

 

宝くじの高額当選をした人のうち、9割はその後、破滅するといわれているのがよい例でしょう。

 

実は、私の知り合いで、宝くじで7000万円当選したサラリーマンがいます。

 

当時、この男性はまだ30歳。まだまだ働き盛りだったのに、両親の介護を理由に会社を辞めてしまいます。

 

また、当時はバブルの絶頂期だったこともあり、結婚して新婚旅行に500万円も使っていました。夫婦でグルメ旅行にはまってしまい、1カ月に100万円も使っていたようです。

 

しかし、そんなお金の使い方をしていたせいで、間もなく7000万円を使い果たしてしまいます。

 

その間、何度も宝くじを買い続けたようでしたが、その後は当選した様子はありませんでした。

 

私が提案したように、当選金は貯金をして高い利息を稼ぎ、バブル崩壊後、収益不動産を購入していたら、今頃はバラ色の人生だったかもしれませんね。

 

企業経営者でも同じです。

 

会社の利益が上がっていないのに、自分のボーナスを欲しがる社長は、「会社に入ってくるお金を計算し、それに見合った支出をする」ことができていません。そんな会社はあっという間に倒産します。

 

私は、福井で時給300~400円のうどん屋さんのバイトをしていたときから「質素倹約」を心がけ「ほしいもの」ではなく「どうしても必要なもの」だけを買うようにして、将来のための貯金に励んでいました。

 

生きていくためにほんとうに必要なものは、実はそう多くありません。

 

「衣食住」にしても、栄養などを考えたうえで最低限に抑えれば、たとえ時給300円のアルバイトでも心がけ次第で貯金をすることはできるのです。そんな生活のなかでも、心がけ次第では楽しく幸せな時間を見つけられますよ。

 

 

 

鳥山 昌則

税理士法人とりやま財産経営 代表

 

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家賃収入11億円の税理士大家がこっそり教えるお金の増やし方

家賃収入11億円の税理士大家がこっそり教えるお金の増やし方

鳥山 昌則

現代書林

そば屋の住み込みバイトから160億円の不動産を所有するまでになった税理士大家さんがお金の増やし方を指南する。 保有している物件の資産価値は160億円、物件数は80棟、800戸。年間11億円の家賃収入を得ている一方で、5つの…

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