どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、東京メトロ東西線と都営地下鉄大江戸線の「門前仲町」駅。

江戸っ子気質が根付く、都心隣接の街

「門前仲町」駅は東京都江東区に位置する、東京メトロ東西線と都営地下鉄大江戸線の接続駅です。1日の乗降客数は、東京メトロ駅で12万人弱、都営地下鉄駅で9万人弱。近年、都営地下鉄駅の利用者の伸びが顕著になっています。

 

通称「もんなか」と親しまれている門前仲町は、1931年、黒江町と門前山本町、蛤町の一部が合併して誕生した地名です。富岡八幡宮など、有名な神社仏閣を有する「富岡」に隣接する門前町として栄えてきました。

 

また門前仲町のほか、清澄、木場などを含む、江東区の西側は「深川」と呼ばれ、江東区の前身となる深川区を構成していました(江東区は、1947年、深川区と城東区が合併して誕生)。深川という名前は、江戸時代にこの一帯を開発した深川八郎右衛門に由来します。徳川初代将軍の家康が、この地で鷹狩を行っていたところ、この地の名前を八郎右衛門に尋ねたそうです。その時は、特に地名などなかったことから、姓名である「深川」を村名にするよう命じられました。

 

 

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1627年、富岡八幡宮と永代寺を創建。明暦の大火のあとには木場が置かれたほか、深川岡場所(=江戸時代、幕府公認の遊廓である吉原に対して、非公認の私娼屋が集まった遊郭)も設置され、花街としても発展しました。

 

よく「下町らしい」という言葉を耳にしますが、そもそも「下町」は「山の手」に対して低い土地を指す言葉。今ではよく庶民的な意味合いで使われることが多いですが、門前仲町一帯は、まさに「ザ・下町」。月3回開催される深川縁日には多くの露店が並び、活況を呈します。350年以上の歴史をもち、江戸三大祭りにも数えられる「深川八幡祭り」は毎年8月に開催。大小あわせて100基以上の町神輿が練り歩きます。そんな下町気質に惹かれ、実際に住む人も多いようです。

 

永代通りと清澄通りが交差する駅周辺は交通量が多く、「深川仲町通り商店街」「深川八幡通り東栄会」「深川不動尊商店会」と3つの商店街が広がっています。商店街には門前町らしい昔ながらの個店のほか、名店に数えられるような人気の飲食店も多く、昼も夜もにぎわいを見せています。

 

路地に広がる地元の飲食店
路地に広がる地元の飲食店

 

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