余裕時間を資産運用に関する情報収集に費やす人は多い
昨今の「コロナ自粛」や在宅勤務の増加によって、時間を持て余している方は多いのではないでしょうか。時間に余裕のある今だからこそ、自宅でテレビを見てゴロゴロしているのではなく、空いた時間を有意義に使って将来の自分に投資したいものです。
アイネット証券ではこのほど、資産運用・資産形成に興味のある20代~50代男性を対象に、「おうち時間の活用方法」に関する調査を行いました。
調査は4月13日(月)に行いました。インターネット調査で、調査対象は資産運用・資産形成に興味のある20代~50代男性の1,121人です(モニター提供元:ゼネラルリサーチ)。
はじめに、「コロナウイルスの影響でどのくらい時間ができましたか」と質問したところ、『休日に外出する分の時間ができた(17.6%)』、『通勤時間分の時間ができた(16.8%)』、『飲み会に行っていた分の時間ができた(15.2%)』、『睡眠時間が増えた(12.0%)』という結果になりました。
外出自粛要請によって、休日を家で過ごす人やテレワークが始まった企業が増えたため、以前よりも時間ができた人が多いようです。
それでは、その空いた分の時間はどのように過ごしているのでしょうか。
「空いた時間をどのように過ごしていますか」と質問したところ、『仕事に活かせたり知見を広げたりするための勉強(37.7%)』と回答した人が最も多く、次いで『資産運用のための情報収集(25.8%)』、『資格取得のための勉強(14.5%)』、『語学学習(5.8%)』と続きました。
これまでの結果から、余裕ができた時間を仕事に生かせるような勉強や、資産運用についての情報収集に費やす人が多いとわかりました。
それでは、どういった理由で勉強を始めているのでしょうか。
その理由を聞いたところ、『空いた時間を有効的に使うため(48.3%)』と回答した人が最も多く、次いで『今までなかなか時間を作れなかったため(26.2%)』、『知識やスキルアップのため(14.6%)』、『何か新しいことを始めたかったため(3.8%)』 と続きました。
ふだん、仕事や飲み会などで時間的余裕がない分、こういった時間を活用して勉強する人が多いようです。
資産運用に興味を持っ理由は「老後資金に不安」が多い
先ほどの質問で、「空いた時間を資産運用のための情報収集に使っている」人が25.8%いましたが、どういった理由で準備を始めているのでしょうか。以下、回答を抜粋してみてみます。
・日頃は業務量が多くて勉強する時間がないから(40代/会社員/神奈川県)
・定年後の生活のため(40代/会社員/愛媛県)
・コロナの影響で株価が下がっているので、買い時を見定めている(40代/会社員/三重県)
・老後の資金が必要だから。また、子どもに遺産相続するため(50代/会社員/広島県)
このように、将来のことを考えて始める人は多いようです。また、ふだん仕事で忙しい人も、 こういった時期だからこそ考え始めているのかもしれません。
では、具体的にどういったことをしているのでしょうか。
「空き時間を資産運用・資産形成に関わることに使うために、具体的にどのようなことをしていますか(複数回答可)」と質問したところ、『投資の仕組みについての勉強(47.3%)』 と回答した人が最も多く、次いで『専門知識の勉強(33.7%)』、『経済についての勉強(29.6%)』、『運用会社についての情報収集(29.1%)』、『実際に資産運用・資産形成を始めている(28.1%)』と続きました。
「資産運用・資産形成に興味を持った理由を教えてください」と質問したところ、『老後資金に不安があったため(25.8%)』と回答した人が最も多く、次いで『生活費や資金がもっと必要になったため(25.6%)』、『本業だけでは物足りないため(25.6%)』、『遺産を運用するため(18.5%)』、『友人や知人にすすめられたため(2.8%)』と続きました。
将来のことが不安で始める人や、本業とは別に資産を作りたいと思う人が始めているようです。
昨今のコロナウイルスの感染拡大の影響で、世界経済的にも大きなダメージを受けていますが、株価が下落した今こそ資産運用・資産形成を検討してよい時期なのかもしれません。
最後に「今は資産運用・資産形成のチャンスだと思いますか」と質問したところ、86.8%の人が『はい』と回答しました。
多くの人が外出自粛によって時間を持て余していたり、趣味に使っていたりするなかで、 将来の自分のために時間を有効に活用したいものです。
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