「攻撃的な上司」「理不尽な先輩」には、一つの対応法があった

人材育成のコンサルティングを担う株式会社Legaseedの代表・近藤悦康氏は、著書『はたらくを、しあわせに。』(クロスメディア・パブリッシング)にて、「はたらくということは自分の時間(命)を有意義にするためのもの」と説いています。同氏の考える「仕事で大切なこと」とは、一体何でしょうか。

はたらいていて「人生が楽しくなくなる」のはいつか?

人生が楽しくなくなるのは、自分の人生を他人に管理されるときです。人生の舵を自分で切れるように、自己管理を行い、ベストコンディションをキープしましょう。

 

世の中には「因果の法則」というものがあります。物事には必ず「原因」があって、「結果」が生まれるという法則です。みなさんが納得のいかない結果にも、そうなるだけの原因があります。逆に言えば、行動を変えることで、目の前に起こる現象は変えられるのです。

 

「自身が理想とする未来をつくるために、今とっている行動は効果的か?」「もっと効果的な方法はないか?」を考え、自己評価してみてください。その際は、ぜひ長期的視点に立ち、本質的に考えてみてください。

「感情管理」の面からベストコンディションをつくる

「感情管理」とは、ストレスの管理です。感情がマイナスになるとメンタルに問題が出てきます。ストレスは、不快感情が処理できないままでいると、あるとき爆発します。

 

ただし、ストレスと完全に縁を切るのは難しいものです。特に、社会人になったばかりの頃は、自分の不甲斐なさによって、先輩や仲間に迷惑をかけ、「なんでこうなってしまうんだ」と情けなく思うこともあるものです。

 

この葛藤を抱えたままでいると、短期的には気になって寝つきが悪くなり、日々のコンディションも低下します。また長く放置してしまうと、精神疾患の原因にもなりかねません。大切なのは、自分の中で葛藤が生まれたら、すぐにそれを解消する習慣を持つことです。

 

周囲に迷惑がかかりそうな事態になってしまったら、すぐに報告する。実際に迷惑をかけてしまったら、すぐに謝罪する。失敗を恥と思わず、問題があったとき、すぐに報告すれば、リカバリーもそれだけ容易になります。

 

失敗を知られたくないあまりに、自分の中だけで抱えてしまうと、傷口もその分広がります。葛藤の放置は、百害あって一利なしと認識してください。

「同僚や後輩に相談しても、悩みが解決されない」

また、気をつけていただきたいのが、悩みが生じたときに誰に相談するかです。大切なことは、解決できる人に相談することです。解決できない人に相談しても、悩みが続くだけです。

 

悩みのレベルにもよりますが、中小企業に所属しているのであれば直属の上司や、場合によっては社長に直接相談しましょう。同僚や後輩に相談しても、悩みが解決されないだけでなく、あなたの不安などのマイナスの感情が伝播して、周囲に悪影響を及ぼすこともあります。

 

私の場合は社長で、一応レガシードではトップですので、経営についての悩みがあったら、外部の一流の先輩方や専門家に相談します。

 

また、メンタルをいい状態にしようと思うなら、気を抜く時間、すなわち自分を緩められる時間を確保することも大切です。仕事は第三者に価値を届ける活動ですから、何かしらのストレスはかかるものです。

 

どれだけ素晴らしい、存在意義を感じる仕事でも、楽しいことばかりではありません。ですから、リラックスできる時間がないと、空気がパンパンの風船のような状態になり、少しの刺激で割れてしまいかねません。そのリラックス法は、人それぞれあると思います。好きなアーティストのライブに行ったり、ディズニーリゾート行ったり、カフェで本を読んだり、様々です。

 

休日は、できるだけ自分が満たされるように予定を組んでおくといいでしょう。休日の予定を考えていない、または考えられないという人は、仕事人間になって疲弊しやすいので要注意です。

 

私の場合、気を抜くタイミングは、毎日の夕食時です。基本夕食は、家族か社員ととるようにして、会合などには極力行きません。1日仕事を必死にやった後は、気をつかわなくてもよい人たちと美味しい食事を囲んでリラックスします。また、3か月に1回は旅行に行き、日常と違う環境に身を置きます。温泉や海に行って、呼吸を整えます。

 

仕事の出張時、新幹線の中も私が気を抜けるタイミングです。グリーン車で隣に人がいない席に座り、気持ちを集中できると、ストレスを軽減させられます。1人になれる時間は大事だと思います。1週間の予定を考えるとき、あなたがホッとできる時間を意図的につくることを、ぜひ意識してみてください。「自分へのご褒美」とよく言いますが、気の抜ける時間が予定に入っていると、頑張る力も沸いてきます。

 

また、人と比較して自分のできていないことに目を向けすぎず、自分の強みを生かし、自分の理想と戦うようにしてください。主語はあくまでも自分。人の成果に一喜一憂せず、自分にとってのベストレコードを常に塗り替えられるように取り組みましょう。

人間関係で湧いてくる「感情的なストレス」には…

人間関係で感情的なストレスを感じてしまうこともあるでしょうが、そんな場合も、相手を変えるのではなく、相手が変わらざるを得なくなる状況をつくることです。

 

私は攻撃的な上司や、理不尽なことを言ってくる先輩などがいても、そのことに焦点を当てず、圧倒的に成果をつくる努力だけをしてきました。すぐに変えられるのは、自分の行動だけです。実績を出している人に対しては、誰も何も言えません。色々と言われてしまうスキを自分がつくっているのだと認識し、自分のできることを増やそうとする意識が大切です。

 

相手が変わらざるを得なくなる状況をつくる
相手を「変える」のではない

 

はたらくが、しあわせになるチェックリスト~感情管理

① 気になっていることを、完結していないままで放置しない

② 1人で悩まず、上司や社長など解決できる人に相談する

③ 日常の時間の中に、気の抜ける時間をつくる

④ 休みの日の自分が満たされるプランをつくる

⑤ 自分がホッとできる場所・時間をいくつか持っておく

⑥ 気兼ねなく食事をしたり、同じ空間にいられる友人やパートナーをつくる

⑦ 1人の時間をつくる

⑧ 他人と比較せず、自分のベストレコードを塗り替える発想で取り組む

⑨ 周囲の言動を意識しすぎず、期待されている成果をつくることに集中する

⑩ 仕事の悩みは仕事でしか解決しないため、誇れる実績を出し続ける

 

 

近藤 悦康

株式会社Legaseed 代表取締役

株式会社Legaseed 代表取締役

1979年、岡山県生まれ。2009年enジャパン調査の学生が選ぶ「こんなプロになりたい大賞」において10位。独自の人材採用手法が、テレビや雑誌をはじめ多数のメディアにも取り上げられ、NHKの『クローズアップ現代』『ソクラテスの人事』『めざせ!会社の星』、テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』、FMラジオ・J-WAVEなどにも出演する。

2013年、株式会社Legaseedを設立。ゲーミングシミュレーション、アクションラーニング等を用いた人材採用や人材育成の仕組みを全国450社以上の企業に導入。研修の受講生は延べ8万人を超える。同社も創業6年目で社員30名でありながら年間1.7万人を超える学生が応募する人気企業に。「Rakutenみん就」において学生が選ぶ「2021年卒インターンシップ人気企業ランキング」では全企業中10位。また、人材業界では1位となり、『日経ビジネス』でも紹介された。

著書に『日本一学生が集まる中小企業の秘密』(徳間書店)、『社長のための、会社を潰さない人材採用術内定辞退ゼロ』(実業之日本社)、『伸びてる会社がやっている「新卒」を「即戦力化」する方法』(クロスメディア・パブリッシング)がある。

著者紹介

連載はたらくを、しあわせに。~社会人のための「働く」トリセツ

はたらくを、しあわせに。

はたらくを、しあわせに。

近藤 悦康

クロスメディア・パブリッシング

あなたにとって、はたらくことはしあわせですか? 1日のうち、寝る時間を除くと少なくとも活動時間の半分は「働く時間」です。しかし米国の調査会社によると、日本の「熱意あふれる社員」の割合はたった6%。働く時間が幸せ…

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